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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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クビを宣告された言葉たち

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12月17日に発売される

「三省堂国語辞典第八版」(収録項目約84,000)には

3500の新しい言葉が追加され、1100が消えるという。

 

 

もう50年以上も手にしていない国語辞典。

毎日の生活に影響があるわけでもないからどうでもいいのだが

「言葉が消される」というところが引っかかる。

ある言葉が時代とともに「使われなくなる」のはわかるとしても

オフィシャルに「消しました」「削除しました」と言われると、

その言葉が寿命というより

「戦力として不要です」「あなたはもう必要とされていません」

戦力外通告を受けているようで可哀想な気がしてくる。

 

クビ宣告された言葉には、着うた/着メロ/

携帯メール/コギャル/スッチー/MD/テレカ/

コレクトコール/ピッチ(PHSのことかな)企業戦士

パソコン通信/・・・などがある。

近い将来「携帯電話」が入ってくるかもしれない。

「え?電話するのにお金がかかってたの?」みたいな。

 

一方で、古く消えそうな言葉を残そうという動きもある。

12月10日に「ぐんま方言かるたⅡ」が発売になった。

そのタイトル通り「ぐんま方言」をかるたにしたもので

2012年に発売され好評だったかるたの続編、つまりリターンズだ。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20211208/1060010869.html

 

幼少期を過ごした群馬の方言が私は嫌いじゃない。

LINEのスタンプも群馬弁だ。

中学校の同窓会で懐かしいイントネーションが聞こえると

人知れずニンマリしてた私だ。

しかし時代とともに「正調群馬弁」は絶滅危惧種になりつつあり、

今回のかるたの群馬弁も半分近くは出身の私ですらわからない。

そんな消えゆく方言をかるたにして残そうとしてるのは

一体どこの誰じゃと興味を持った。

 

 

プロジェクトは「共愛学園前橋国際大学」のゼミの学生たちだった。

言語学なのか民俗学なのか地方創生ゼミなのか知らんが、面白そう。

 

この「ぐんま方言かるたⅡ」から一つだけ読み札を紹介する。

「はぁけぇるんきゃー?もうちっとんべぇよってかね?」

(もう帰るの?もう少し遊んでいかない?)の意味。

だけど、私が子供の頃使ってたフレーズは

「はぁけぇるん?もうちっとよってけばいいんに」だったけどね。

 

もう一つ情報。

言葉じゃないが消えたTV番組が年末に復活する。

いやいやFM Cocoloの「パイレーツ・ロック」は正月のラジオで

こちらはBS12の「カセットテープ・ミュージック」だ。

 

 

今年9月に惜しまれながら(本当だよ、まったく!)終了した同番組は、

思い出したように隔週くらいの時間不定期で再放送されてたりしている。

その新作が年末特番として復活する。

 

◆年末恒例「輝く!日本カセットテープ大賞」◆

12月26日(日)20:00~ゲスト:ダイヤモンドユカイ、小暮武彦

https://amass.jp/153439/

 

こうなったらBS-TBS「Song To Soul」も復活してくれないかなー。

「Song To Soul Returns」ってどう?

夢グループのお二人とか、宇宙ステーションの人とかお金のある会社さん、

ほんっとに、お願いしたいす。

 

 

話を「三省堂国語辞典第八版」のクビ宣告された言葉たちに戻すと、

「MD」は削除されても「カセットテープ」や「LP」は残っている

しぶとい。

音楽も「誕生したのが古いだけ」の楽しい音楽はいっぱいあるから

未来の若者に取捨選択してもらって、聴いて欲しいと心から思う。

 

その時、いま世の中を席巻しているあの曲とか、あのアーティストが、

10年後20年後も残ってるかどうかは微妙なところだろうな。

あのへんね。


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