新しい内閣を**内閣と色々な人が評している中で
「令和の昭和内閣」がコピーとして一番合ってると私は思う。
年齢差別しているわけではなく仕事してくれるのなら
昭和でも大正でも別にいいんだけど、とにかくみんな高齢だ。
自民党の衆議院比例代表には73才の定年制があるから
それを一つの目安とすればそこにかなり近づいている。
菅新総理は1948年12月生まれ、今年72才になる。
前にも書いたように同じ年齢の有名人には
ロバート・プラント、スティーブン・タイラー、リック・
オリビア・ニュートンジョン、イギリスのチャールズ皇太子などが
昨日から続けばタイガースの沢田研二、加橋かつみもそうで、
みんな団塊の世代で元気だ。
逆にマモル・マヌーや岸部四郎の享年71というのは沁みる。
ところで新官房長官は私の予想の薩摩の森山裕じゃなく
義父加藤六月の地盤の岡山を継いだ加藤勝信だった。
岡山藩最後の殿様、池田茂政は徳川慶喜の実弟なのに官軍側だっ
その子孫が大学の同じクラブにいた。こんな話はもういいか。
今日は総理と同じ秋田が舞台の本のこと。
著者の高橋克彦は盛岡在住の小説家でこの人も団塊の73才
1964年、
https://www.excite.co.jp/news/
中央に虐げられ搾取されて遂に東北が立ち上がる
痛快な歴史小説「陸奥三部作」で知られる。
まずは蝦夷のアテルイと坂上田村麻呂の「火怨」
アテルイって「もののけ姫」のアシタカのモデルと言う人もいる。
https://bookclub.kodansha.co.
NHKの大河ドラマにもなった安倍氏・藤原氏の「炎立つ」
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そして私が好きな九戸政実の「天を衝く」
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このサブタイトルは「秀吉に喧嘩を売った男~九戸政実」
10万人の秀吉軍に5000人で立ち向かい負けなかった男の話。
伊東潤が多く書いている小田原の北条氏が降伏した後
秀吉軍と戦ったのが岩手県から青森県を拠点とする九戸政実だった。
その高橋克彦の新作を遅ればせながらkindleで読んだ。
新作とは言っても2017年の「水壁~アテルイを継ぐ男」
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アテルイの血をひく若者、天日子(あまひこ)
朝廷の容赦ない仕打ちに苦しめられ続ける民を救おうと立ち上がった彼のもとに、
その志に共感する、力ある者たちが集まってくる。
圧倒的な数の差を知略で制し、不利な状況にも臆せず力を尽くして立ち向かう。
年表では878年「元慶の乱(がんぎょうのらん)」と呼ばれる事件。
舞台は太平洋側の陸奥ではなくて日本海側の出羽。
現在の秋田県能代市から米代川沿いの北秋田市くらいまでを本拠とする
蝦夷の民衆が秋田城を占拠し、
雄物川以北を自分たちの土地として認めろと要求したという。
独立宣言みたいで実に面白い展開なのだが
結局は津軽地方の仲間が裏切ったことで和平交渉が成立し乱は収まる。
大好きな東北の反乱がテーマではあるのだが
処罰されることなく要求が通ったようでいて火種は残ったから
陸奥三部作とは違ってワクワク感がなく小説としては
三部作(「風の陣」を入れて四部作ともいう)に比べ、残念。
まあこの事件は秋田市から北の出来事で
菅総理の故郷である秋田県南部の湯沢市あたりまで巻き込んだ話ではない。
関係ないけどオール秋田は今、練り切りのこんなお菓子が人気だそうだ。
歴史小説には必ず裏切り者が登場する。
身内と思っている今回の「昭和内閣」には出ないといいね。