今回の自民党の総裁選は派閥の話ばかりでつまらない。
でもまったく違う視点で見れば
結構マニアックで面白い、かもしれない。
私は菅義偉が秋田出身だと報道で知って
(長州から秋田かぁ~)と妄想を飛ばしたものだ・・・
明治維新は薩摩と長州が中心になって起こしたから
政権はその後も薩長の藩閥政治が根っこにあった。
初代の伊藤博文も安倍晋三も長州だ。
対する東北地方は戊辰戦争の時に
「奥羽越列藩同盟」なんて作って
薩長の新政府軍に楯突いたせいで
維新後もずっと辛酸をなめ続けてきた。
流れの中で秋田藩(久保田藩)は早めに新政府側についた。
ところが新政府軍の副参謀だった薩摩の大山格之助の命令で
仙台藩からの使節を斬っちゃったもんだから
友好だったはずの東北の各藩と戦うことになった(秋田戦争)。
そのせいで秋田は東北地方では今でも
「秋田の変心」とか「裏切り者」と言う人がいるらしい。
でもその新政府に協力したはずの秋田も結果的には利用されただけで
戊辰戦争が終わると見向きもされず恩賞もほとんどなかったという。
東北って、、アテルイの頃からずっとこうなのよ。
まあ、とにかく秋田出身の菅義偉が秋田初の総理になることで
地元は湧いているらしい。
新総理誕生の日に「菅どら」というどら焼きが発売になる。
次に、いち早く菅支持を表明した
二階幹事長と森山国対委員長の二人を見てみたい。
二階俊博は和歌山県御坊市出身。
徳川御三家で吉宗を出した紀州藩。
ここも早めに新政府側についていたのに
鳥羽・
その中に会津藩家老になった山川浩がいたことで
その感謝のために会津若松市長が御坊市長を2年前に表敬訪問している。
https://wbs.co.jp/news/2018/
そして次期官房長官候補の一人になっている
森山裕はあろうことか、大山格之助と同じ薩摩出身だ。
長州から秋田への移譲に
皮肉というか歴史のドラマがこれだけある。
こういう数奇な巡り合わせを一人ほくそ笑んで楽しんでいる私だ。
どうか明治維新の秋田藩のように新総理が利用されませぬようにと
東北ファンとしては願うが、私は断じて自民党支持ではない。