昨日は「青年は荒野をめざす」ついでに
フォーク・クルセイダーズのアルバム(1968年)を聴いていて
若い頃は気にもかけなかった「何のために」が結構しみた。
「歯を食いしばり」働いた記憶はないし
「何を求めて傷つき疲れ年老いて死ぬのか」
なんて考えもしなかったけれど
あの時代の反戦歌の古色古香なアレンジと
はしだのりひこの歌がしみた。
冒険の荒野をめざすことはもうできないと自覚した老人は
ノスタルジーの世界に浸ってしみちゃうのかもしれない。
未練がましいけれど、
もし今回オックスフォードに行けていたら会いたい人たちがいた。
まず、学生寮が空くまでホームステイさせてもらった
ホストファミリーのアリソン&マイケル・スカーレット夫妻。
まるで本当の家族のように接してくれた。
私の62才の誕生日は夫妻がその日偶然旅行に行ったため
夕飯は近所の奥さんが作ってくれて、この家で私は一人留守番した。
そんなホームステイってある?
もう1組は、通っていた学校「セントクレアズ・オックスフォード」の
https://www.world-avenue.co.jp/schoolinfo/stclaresoxford
担当教師のマークとヘレン
授業はまさにこの光景のこのままで、この教室もよく覚えている。
私の指定席は写真右側の壁の前だった。
私が学校創立以来の最年長学生で、
しかも東洋人ということで最初から目立っていたのが
この事件によって学校中の教師たちから毎日声をかけられるようになった。
その「ロンドン・コーリング歌詞聴き取り事件」
https://ameblo.jp/nihonyogaku/entry-10538722629.html?frm=theme
奇跡のようにできすぎた話ではあるけれど
この時は(こうなるよな、当然)と思ったものだ。
当事者の教師マークとは必ず休み時間に中庭で一緒にタバコを吸い
飲みにこそ行かなかったもののよくクラッシュの話をした。
10年も経っているから学校に行ってももういないかもしれない。
いても授業で会えなかったかもしれない。でも、行きたかった。
わずか2ヶ月弱のオックスフォードには
高邁な目標があって行ったわけでもないし
そこで歯を食いしばって勉強したわけでもない。
だから偉そうなことは言えないけれども
それまでの出張や観光とはまったく違う体験をしただけに
単なるノスタルジーとは言い切れない私には貴重な思い出で、
それは10年経っても、70才の古希を過ぎても色褪せていない。
うーむ、未練じゃ。
では、聴き取りのテーマ曲「ロンドン・コーリング」の問題用紙。
よく見て聴きながらお答え下さい。答、書いてあるか。。