予定通りであれば4月のこのブログは旅行記になるはずだった。
これで最後にするつもりで準備していた
フリーの海外個人旅行は延期ではなく断念。
ただ今回は「ロンドン・コーリング展」に加えるに
10年前の自分の生活を夫婦で辿る計画だったのでそれが残念だ。
2010年3月29日から6月21日までの約3ヶ月間
私はロンドンとオックスフォードの語学学校に通った。
(退職したら)と考えていた子供の頃からの夢を
そんな短期ではあっても62才にして実現できた私だった。
2010年は、LINEはまだサービスを始めていない。
音楽ストリーミングサービスなんて存在すら知らない。
アイスランドの火山が噴火してヨーロッパ中の空港が閉鎖された。
サッカーのワールドカップ南アフリカ大会が開催された、年。
そんな年に世界から来ている若者に混じって体験した、
授業、試験、アクティビティ、教師も一緒のパブでの懇親、
小旅行、コンサート、そして体調不良、想定外の事件、トラブル、
それらが全部想い出の世界に入ってしまっていたので
ちょうど10年目の区切りとなる今年に
女房とその地を一緒に巡ろうと企画を立てていたのだ。
ただ、これはもう仕方がない。
そんなことで10年前のブログを見ると
最初はビビりあげていた私がだんだんロンドン生活に慣れ
(これじゃ環境が甘すぎる)と学校もオックスフォードに変え
ホームステイと学生寮から通学した冒険の日々が
陳腐な言い方をすれば走馬灯のようによみがえる。
10年前の今日4月23日、
この日はロンドンの学校で初めての試験を受けた。
「初めてのペーパーテスト」
https://ameblo.jp/nihonyogaku/entry-10515029111.html
そして1ヶ月もしないうちにロンドンに飽き足らなくなった私は
こんな決断をしている。
「老人は荒野をめざす」
https://ameblo.jp/nihonyogaku/entry-10521151558.html
もしあと10才若い52才だったら、
ビザの問題はあるけどもう半年はいられただろうと思う。
夕焼けの谷を越えて荒野を目指す時の問題は
気力より体力だ。
「青年は荒野をめざす」 フォーク・クルセダーズ (1968年)