シンコー・ミュージックのムック「ロックジェット」が80号を迎えた
https://www.shinko-music.co.
内田裕也、KISS、クイーン、U2などメイン記事のうち
全体の半分以上を内田裕也さんの特集が占める。
近田春夫、大谷健、和田ジョージ、鮎川誠のインタビューは
これでもかというくらい面白エピソード満載で
読み応えあってしかも相当笑える。
特に近田春夫さんと、2002年からマネージャーだった
石山夕佳さんのインタビューに裕也さんの人柄が出ていて
楽しく読まさせてもらった。
沢田研二との東阪1日づつの「きめてやる今夜」ライブのために
12日間もリハーサルをやったという石山さんの証言からは
裕也さんの本気度が伝わってレアでジーンとくる。
私など裕也さんにとってはレコード会社の単なる「選手」だったから
いつも緊張していた記憶しかない。
裕也さんに関する本ではこの「俺は最低な奴さ」が最高なので
この「ロックジェット」で興味を持ったらオススメする。
http://www.byakuya-shobo.co.jp/page.php?id=1141
そしてこのVol.80にはひっそりともう一つ特集がある。
2000年に創刊された「ロックジェット」は
この号が「創刊20周年&通巻80号」になる。
それを記念して創刊以来ここにかかわってきた人たち36人の
「1980年までに発表された私が好きなアルバムBest10」
アンケートが掲載されている。
アーティスト、音楽評論家、 ライター 、デザイナー、カメラマン
などの人たちに混じって、中では最年長の元レコード会社社員の私も
声をかけてもらったので真面目に熟考して提出した。
これ、結構難しい注文なんだけど「1980年までに発表された」という
縛りが救いではあった。若い頃のアルバムBest10だ。
ということで他の人のアンケートを見ると
いかにも「ロックジェット」なアルバムが並んでいる。
「レコードコレクターズ」だったらこうはならないだろうな
というような、どちらかと言うと大衆的でゴリゴリの
ロックンロールのラインナップが多くて嬉しくなる。
まあ、例えばツェッペリン、ストーンズ、クイーン、KISS、
エアロスミス、ドアーズ、Tレックス、デヴィッド・ボウイ、
セックス・ピストルズ、クラッシュ、ピンク・フロイド、
キング・クリムゾン、ボブ・ディラン・・みたいな。
中にはキャロル、浜田省吾、陽水、山崎ハコの人もいるし
チープ・トリックも数人が選んでいたのがちょっと驚きではあった。
そこに私は年代順に
「ビートルズ!」「デイヴ・クラーク・ファイブ」「夢見るフランス・ギャル」
「レッド・ツェッペリンⅠ」「シカゴの軌跡」「新宿の女 / 藤圭子のすべて」
「イン・ロック」「水色の恋」「クイーンⅡ」「悪徳のジャングル」の10枚。
コメント欄には担当した仕事だから10枚からは省いた
「愛の回想録」「ロックス」「白い暴動」「at武道館」を加えておいた。
ということで今日聴くのはやっぱりこれかな
「きめてやる今夜」内田裕也+沢田研二+松田優作
凄い顔ぶれ。
このポスターは石山さんが言っていた2009年のもの、
ライブの映像はいつかはわからないが
「ニューイヤーズ・ワールド・ロック・フェス」だ。
裕也さんもジュリーも、いい。ロックだったなあ。