Quantcast
Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2743

愛のために生きて~バラード・ベスト

$
0
0

政則さんとチンクエッティの話で飲むうちに

先日聴いたスコーピオンズのニュー・アルバム

「愛のために生きて~バラード・ベスト」の話になった。

 

明日11月22日発売

https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=0746&cd=SICP000005645

 

スコーピオンズはドイツのヘビー・メタルの雄、

イタリアのカンツォーネのジリオラ・チックエッティとは

縁も所縁もないはずのその二者の間に

このイタリアのプログレッシヴ・バンド「イ・プー」を入れると

話題の移っていった理由が分かって頂けると思う。

 

イ・プー「ミラノの映像」から「愛のルネッサンス」

このアルバムは1972年か3年か、CBSソニーから発売されて

担当は高久さんだったんじゃないかな。

映像は新録だ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=nWFn1-i6KPQ

 

後年イ・プーの評価が高くなり(へ~)と思ったものだが、

その(へ~)はもしかしたらドイツのハードロック・バンド

スコーピオンズの初期の評価と重なるかもしれない。

ロックはアメリカとイギリスのもので

(ヨーロッパのロックってホンモノじゃない)

みたいな風潮が確かに1960~70年代はあったはずだ。

 

ただ、今になって改めてチンクエッティからイ・プー

北欧のメタルバンドやスコーピオンズのバラードを聴くと

明らかに共通するヨーロピアン・タッチというか

ヨーロッパだからこその情緒溢れる切なさ、

リリシズム、哀愁、感傷といった

日本人の大好きな感情をくすぐる何かが実感できる。

それってもしかするとクラシックの歴史や風土に

関係するのかもしれないが、私には残念ながらわからない。

伊藤先生に解説してもらわないといけない。

 

で、このスコーピオンズのバラード集。

一般的にヘビーメタルと聞くと、

バンドもファンもむさくるしい長髪に鋲打った革ジャン

タトゥーいっぱいの腕でヘッドバンギングのイメージがある。

 

 

このスコーピオンズもLPジャケットが問題起こしたり

アルバム邦題も「恐怖の蠍団」「復讐の蠍団」などなので、

一般のポップス・ファンの人からは

(私はそういうのはちょっと・・)と敬遠されそうだから

これはブラインドで聴いてもらったらいいんじゃないか。

 

 

このジャケット・デザインに「愛のために生きて」という

アルバム邦題が実にピッタリ合う。ヨーロッパじゃ~。

「愛の・・」の原題は「Born to Touch Your Feelings」、

1977年の「暴虐の蠍団」終盤に収録された曲が

今回のアルバムでは1曲めにアンプラグドで収められた。

 

全体通してクラウス・マイネのヴォーカルがいいんだわ~。

こういう叙情的なメロディとアレンジは

アメリカのロックンロールからは絶対に生まれない。

 

元日本洋楽研究会の一員として

<ビッグ・イン・ジャパン>のバンドでもある

このスコーピオンズのバラード集を

普通のポップス・ファンの人に推薦したい。

 

では、彼らの代表曲を1曲

「スティル・ラヴィング・ユー」

映像は「禁断の刺青」(1984年)に収録されたバージョンだが

アルバムはセルフカバーのバージョンが収められている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Pep6nREBpS8

 

サンタナで「哀愁のヨーロッパ」なんて曲があった。

スコーピオンズがまさにそれかも。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2743

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>