今晩、サンタナの武道館公演がある。
15~6回目くらいの来日になるだろう。
そのうちの3~4回は見たと思うが正確には覚えていない。
アルバムも今までに25~6枚あるはずだが
私が持っているのは最初の7~8枚と
「スーパーナチュラル」と最近の「コラソン」「サンタナⅣ」で
そこに先週発売のこれが加わった。
「ロータスの伝説 完全版」
1973年初来日の大阪公演を収録したライブ・アルバム。
書ききれないほどある売りのポイントはここで見て欲しい↓
http://www.sonymusic.co.jp/
このタイプのボックスや完全版によくある未発表音源を含めた
3枚組を聴きながら解説や資料やおまけを見ていてふと気づいた、
てか、ガーン!!となった。
(ヤバイ!このアルバム、相当いい・・)って。
「ロータスの伝説」で必ず最初に語られる
横尾忠則さんイラストの22面体ジャケットも
大きさがシングル盤サイズあるのでCDより楽しめる。
けどこの完全版は演奏と音こそが評価されるべきじゃないだろうかと。
サンタナ・ファンの人には申し訳ない、なめてたかもしれないす。
今さらながらこのライブ・アルバムを「いい」と思ったもので。
とにかくエンジニアのトム鈴木さんの<仕事>が圧倒的だ。
トム鈴木こと鈴木智雄さん
シカゴ、BBA、マウンテン、ボブ・ディラン、チープトリック他の
ライブ・イン・ジャパン、山口百恵、松田聖子他の邦楽アーティスト、
ハービー・ハンコック&ウェイン・ショーターとマイルス・デイビスで
グラミー賞をもらった日本を代表するレコーディング・エンジニア。
そのトム鈴木さんが最新のマスタリング技術を駆使して
44年も前のライブ音源を信じられないほどクリアな音に甦らせた。
サンタナの演奏もよりシャープに絶好調に聴こえるし
<音>ってすごいもんだ。感動的でさえある。
うちじゃあ聴けないけど4チャンネルまで復活させている。
ライブアルバムとしては歴代最高峰の<音>かもしれない。
このアルバム、ジャケットばかり語るのはもうやめにしよう、
と私は自分に言う。
3枚目のトップの「君に捧げるサンバ」
「パイレーツ・ロック」のエンディングテーマだったこの曲は
ふじふじがギャグでギターを弾いてるみたいに
フレーズをためてためて引っ張りすぎるくらいためてプレイしてる。
陶酔の場面なので笑っちゃいけないんだけどやっぱ笑える。
今晩の武道館でもきっとためてプレイすることだろう。
「君に捧げるサンバ」(ロータスの3年後のライブ)
https://www.youtube.com/watch?
このアルバムの大阪の前の初演、福岡九電記念体育館には
当時の販促課が大西さん石井さん以下全員で出張して
中洲で飲んだくれた、と思う。
いや、KBCの岸川さん、松井さんと飲んでたのかな
そのへんの記憶も定かではない。なんたって44年前のことだ。
だからこそサンタナ、えらい。