東京駅丸の内口前の広場をJRが再整備するという。
東京オリンピックに向けた緑陰豊かな芝生とケヤキの列植
東京オリンピックに向けた緑陰豊かな芝生とケヤキの列植
そういう計画が発表された昨日
私が前橋でまたも目にしたのは
私が前橋でまたも目にしたのは
車の往来もまばらな道路の拡張工事と
夏は40℃超えになる街をコンクリートで覆って
「日蔭のないまち」化推進をしているのはどこの誰なんだろう。
イマジネーション不足の官吏か市民か或いはその両方か。
現在私の住む東京の田舎の方がはるかに緑が多いのは
皮肉というより彼の地の姿のすべてが人災だと言うことだ。
東京駅前広場は夏は水を張って路面温度の上昇を抑える空間と
緑豊かな景観を演出するのだそうだ。
なんの変哲もないありきたりなアイデア、でも、いいじゃん!
一方、前橋のキャッチフレーズは「水と緑と詩のまち」
ただ、私が見る限りそれは嘘だ。
いずれこの街は赤城山をコンクリートで固めるかもしれない。
全国の県庁所在地の地価で下から二番目だと上毛新聞で見た。
ならば安いならば、安いからこそ、活きる道もあるはずのものを、
わが故郷前橋は、愚かで残念で、出身者の哀れを誘う。
ご当地出身の詩人萩原朔太郎は故郷のことをこう書いている。
上州といふ所は、その自然が遠望的に廣くひらけて
浪漫的な郷愁を帯びてゐるやうに人間もまたロマンチックで、
未知の世界や理想やへの、強い憧憬を情操してゐる。
未知の世界や理想やへの、強い憧憬を情操してゐる。
郷愁を帯びた自然も、未知の世界に憧憬を抱く人間も
もうこの街には存在していないと思われる。