「森泉(もり・いずみ)」
タレントでもなければ、日本酒でもない。
ましてやブルーシャトーの歌詞でもない。
軽井沢の森泉山にちなんで名づけたという蕎麦屋は
世田谷通りは環7の手前、ちょっと入った所にある
メニューが豊富なので居酒屋として使える。
でも最後はやはり素朴なせいろそばで締めたい。
うまい。
桑原守夫さんが毎年声をかけてくれる。
20年ほど前、メジャー流通の限界を感じていた私は
桑原さんが起こしたばかりの洋楽インディーズ
もちろん単に会社のビジネスとしてだったのに
「あの時にチャンスを頂いたから今があるんです」と
年下の私に対する態度もまるで兄と接するかのように叮嚀で、
こんな世知辛い世の中と時代に本当に篤実というか、
律義というか、義理堅いというか契約の終了した後も、
さらには私が退社した後もこうして毎年一回飲みに誘ってくれる。
律義というか、義理堅いというか契約の終了した後も、
さらには私が退社した後もこうして毎年一回飲みに誘ってくれる。
自社原盤がストリーミング配信サービス
「スポティファイ」によって収入が増えたという。
相変わらずチャレンジを続けている。
好ましい。
この日初めて桑原さんの「過去の話」を聞いた。
桑原さんがヴォーカルだったGS「ブルーシャルム」
それ以降は私も同席していた藤倉さんも知っているが
さらに若き頃、
ある映画会社のニューフェイスだったと、
ある映画会社のニューフェイスだったと、
しかも大物俳優Xの付き人として苦労したと、
その具体的なエピソードにただ驚くばかりで言葉がなかった。
私の知ってる桑原さんとは別人の話だった。
人生それぞれなんだなあ。
帰りに「野中さん、年を取ったらそろそろウィスキーですよ。
特に若い頃は避けていた大人のヤツをね」
と誕生日のお祝いにオールド・パーを貰った。
その桑原さんは年末に古希を迎える。
古希のお祝いは私が設定しなきゃいけない。