ジャニス・イアンはTVドラマ「岸辺のアルバム」の主題歌
「ウィル・ユー・ダンス」で有名だ。
でも担当者としてのインパクトはその前の「グッバイ・ママ」の
「ラブ・イズ・ブラインド」の方が強烈だ。
プロデューサーは共にTBSの堀川とんこうさん。
純粋にあの曲が気に入って起用したいとの電話がキッカケだった。
放送された1976年当時はまだ「タイアップ」なんて単語はなくて
洋楽の既成曲をTVドラマの主題歌に使うという発想自体が
もしかすると初か、そうでなくとも非常に初期の頃だったと思う。
試写室であの踏切りのオープニングシーンを見せられた瞬間、
ゾゾッと電流が走るような感動を覚えたのを鮮明に記憶している。
「絶対に売れる!」と確信した。
収録されたアルバム「愛の余韻」はその年60万枚を記録、
(2008年再会した時の堀川さんと)
また南沙織がジャニス・イアンの曲をカバーするという企画が
「哀しい妖精」となって同年9月に発売される。
そのタイトル「哀しい妖精」は酒井プロデューサーの
「ジャニスのこのキャッチフレーズで行きましょう」の一言で決まった。
私がLP帯に書いた<ジャニスは哀しい愛の妖精>の引用だった。
タイトルが決まってから松本隆作詞であの名曲は作られた、、
これ、結構自慢話。
タイトルが決まってから松本隆作詞であの名曲は作られた、、
これ、結構自慢話。
ロック系のディレクターと言われるのは光栄だが
実は私の<日本洋楽>の仕事はジャニス・イアンから始まったのだ。
実は私の<
「グッバイママ」
坂口良子演じるシングル・マザーが健気でたまらなく可愛くて
放送中に一度くらいはもしかしたら会えるんじゃないかと思っていたのに
叶わないまま40年近くが過ぎてこうなってしまった。
追悼する曲はこれ以外にない。
ジャニス・イアン「ラブ・イズ・ブラインド」