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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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「世界は僕らを待っていた」集英社新書

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タイトルだけで売ってるようなペラペラな新書が多い中、
これは<タイガース概論>とも言うべき立派な論文で
タイトルの情けなさとは逆に、読みごたえがある。


ファン視線ではなく「タイガース」を冷静に研究対象として
当時の膨大な資料を整理分析しそれを紡いで再構築、
一冊にまとめあげている。
著者にバンドに対する愛情が感じられない分
むしろ余計にリアリティがある。

ただ、こういう論文特有の視点と価値観と臭さ。
この本で言えば「同一性と差異」という哲学の概念で
タイガースを解き明かそうとする魂胆、
それがミエミエなのがちょいうるさい。
とは言え、1時間もかからずにちゃちゃっと読めるかと思ってたら
面白くてハマってそして切なくなってしまった。
タイガースってビートルズと違って団塊の世代なのだ。

先日の武道館の前にこれを読んでおけば良かった。
月刊平凡、近代映画、ティーンルックなんかの時代、
そういう雑誌記事を隅々まで読んでいたわけではないから、
今になっての発見もある。
そうか「ドゥーユーラブミー」をオープニングに持ってきたのは
これが理由だったのか、、なんて。

映画「世界は僕らを待っている」
感動のエンディング「銀河のロマンス」

http://www.youtube.com/watch?v=Wtilf4BtBZc



夜は、来年早々創立のタイガースならぬ「劇団ポンコツ」
主要メンバー4名が集って旗揚げ公演打ち合わせ。
今年最後の恵比寿「田吾作」にて喧々諤々。
世界はきっと僕らを待っているかも。




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