今日までカバーポップスの話。
コマラジ「音楽夜話」の藤倉・釘嶋コンビが
どうやら梅木マリのファンだったらしいと感じてたので
番組内で「梅木ファンなら『箱入り娘は嫌よ』は聴かなきゃ」
番組終了してすぐに藤倉さんから「聴きました!」とLINEが届いた。
梅木マリ
60年代の頭、カバーポップスをリードしていたのは
弘田三枝子を初めとする10代前半の女性シンガーだった。
私はこのジャンルでは弘田三枝子と伊東ゆかりの2人で
キャパオーバーしていたから他はそんなに聴き込ん
それでもひときわ目立っていた梅木マリともうひとり後
梅木マリは1962年に12才でエルヴィス・
「可愛いグッドラックチャーム」を歌ってデビューした。
代表曲はアニメの(なかよくケンカした)の「トムとジェリー」。
後藤久美子に至っては、同じ1962年に「大人になりたい」
「かわいいベイビー」でデビューした時は5才。
さすがに幼稚園児は勘弁してくれだったが
それでも驚きの漣健児は、幼児用に歌詞を書き直している。
梅木マリの「箱入り娘は嫌よ」(1963年)のオリジナルは
デビー・ウッズの「Please Be Kind」というシングルのB面の
「Like I Gotta Get Away」だったという。
私はこの歌手も歌も知らない。
他にキャロル&シェリーというアーティストのバージョンもあるが
当たり前だけどこっちもまったく知らない。
ただ、梅木マリのカバーの日本語タイトルに
時代がかった「箱入り娘」という単語が使われていて、
「ステキなタイミング」にも同じ単語が登場していたことから
私はこの訳詞もてっきり漣さんだろうと思い込んでいたのだが
実はどうも違うみたいで、データを調べても出てこない。
誰が訳詞なのかわからない。けどわからなくてもいっか。
梅木マリはいったん退いてから
16才の時に松平マリ子という名で再デビュ
渡辺順子が黛ジュンで再デビューしたのと同じパターンだ
だけど黛ジュンのようなブレイクはしなかった。
ところが、そんな梅木マリの現在のカルト人気が凄まじい。
シングル盤なんて何万円、いや何十万円もするらしい(←未確認)
そういう発想が私にはないのでわからない。
ベストアルバムが出てるからいいじゃんと思ってしまう。
アルバムの曲目を見ると確かに他の歌手と違う選曲のカバー曲が目立つ。
制作スタッフの矜持なのか本人も意見を言ったのか、とにかく独自なものだ。
それとやっぱ、歌がうまい。もっと評価されてもいいだろう。
あ、マニアはとっくに評価してるからプレミア価格になるのか・・
アルバム「可愛いグッドラックチャーム」
収録曲
1 可愛いグッド・ラック・チャーム
2 ファンキールックのお嬢さん
3 シェーナ・シェーナ
4 モナ・ムール
5 ジョニー・ジンゴ
6 パパもママも嘘つきよ
7 お嫁に行きたい
8 夜空に願いを
9 チャールストンでキッス
10 ゆるしてほしいの
11 箱入り娘は嫌よ
12 ジェイムス
13 プレイング・ゲーム
14 ボビーズ・ガール
15 銀座のバカンス
16 フルーツカラーのお月様
17 ピーナッツ
18 悲しいジョニース・シャドウ
19 マイ・ボーイ・ロリポップ
20 トミー
21 ジングル・ベル
22 赤鼻のトナカイ
23 トムとジェリー
https://www.billboard-japan.
この中から今日聴く梅木マリは
ミリー・スモールのカバーの「マイ・ボーイ・ロリポップ」(
訳詞はみナみカズみ
私に馴染みの梅木マリの曲といえばトムとジェリーよりこっちだ。
https://www.youtube.com/watch?
ついでと言っては失礼ながらオリジナルも。
ミリー・スモール。
https://www.youtube.com/watch?
そして「箱入り娘は嫌よ」
ユニークなタイトルを付けた訳詞が誰なのか、わからない
https://www.youtube.com/watch?
ロカビリー・ブームやグループ・サウンズ・ブームと言うように
カバーポップス・ブーム、或いはガールズ・ポップ・ブームと言ってもいいくらい
この60年代初頭は10代の女性による日本語洋楽ヒットが多かった。