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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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白土三平コミックスとの別れ

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断捨離で準備しているとりあえず300冊くらいの書籍は

大手の古書店に出すのになんとなくの抵抗感があったのだが

このブログをご覧になったTさんからの紹介で

三鷹の古本屋さんが買い取ってくれることになった。

 

古くて変色している本から昨年買ったばかりの本まで整理していたら、

何故か上下巻の上がなかったり1~4の3がなかったり

なんてのが結構あることに気づいた。

こういうのも持っていってくれるんだろうか。

 

 

本がある程度整理されると

いくら捨てても減らないCD問題に関しては

もう居直ってこのままにしておこうかと思い始めている。

「昔々、CDというものがあったんだけどこれがそのCDよ」

「これってどうすると音が聴けるの?」なんて時代まで。

 

そうそう、片付けていたら小学生時代のオープンテープが出てきた。

小5の時の学芸会みたいなラジオドラマの真似ごとテープだ。

小5の自分の声が聴きたいが家ではその方法がない。

 

話を古書に戻すと今回断舎離する書籍の中に

高校生時代のコミック本が50冊ほどまじっている。

高校生の私は小遣いは飲み食いよりレコードと映画とコミックだった。

今回もアナログレコードは手を付けないのに

コツコツ買いためた白土三平は手放すことにした。

 

 

「忍者武芸帳」「狼小僧」「サスケ」「カムイ伝」

「カムイ外伝」「忍法秘話」は全巻揃っている。

 

 

 

 

白土三平が創立した伝説の漫画誌「ガロ」が創刊したのは1964年だった。

いつの間にかサブカルの教科書みたいになっちゃったが

私にとっては「白土三平のガロ」だった。

 

 

 

1964年はビートルズ日本デビュー、東京オリンピック開催、東海道新幹線開業、

日本武道館開館、カシアス・クレイ世界チャンピオン、

そしてアメリカがベトナム戦争に参戦することになるトンキン湾事件の年だ。

このトンキン湾事件はアメリカが北ベナム爆撃のために捏造した事件だった。

 

このベトナム戦争の反対運動が、いずれアメリカでラブ&ピースやヒッピーや

ウッドストックやニューロックやアメリカン・ニューシネマのムーブメントを

引き起こすのだから文化史としても記憶しておかなかればいけない1964年だ。

 

そんな時代に読み漁った白土三平シリーズは

50年以上もただ家の本棚にあっただけで手にすることすらなかった。

それなのにこうしてもうすぐ無くなるかと思うとさすがに寂しさを覚える。

 

 

今日はビートルズ日本デビューの「抱きしめたい」のB面「こいつ」

1964年2月、ビートルズを家で聴けるのはこの2曲しかなかった。

中3の私にも意外と易しい歌詞はすぐに覚えられ

サビは声を張り上げて歌った。

 

「こいつ」ビートルズ(1964年)

こうして見ると立ち位置といいユニフォームといい

スッキリしていてカッコいいバンドだったと改めて思う。

 

https://www.youtube.com/watch?v=NXyWAax_HUk


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