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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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トム・アロムかつての「音楽は100%政治的だ」発言

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クラッシュのDNAを受け継いでいる(と私が勝手に思っている)

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロの話の続き。

 

 

トム・モレロはかつてこういう発言をしている。

 

I’d say that 100 percent of music is political, 

that music either supports the status quo or challenges the status quo, 

so every artist is political .

音楽は100%政治的だ。音楽は現状維持か打破かのどちらかしかない。

だからすべてのアーティストは政治的だ)

 

レイジの楽曲は「世界に平和を」とか「愛こそすべて」とか

「自然を守ろう」みたいな歌詞ではなくて、

強烈な言葉で政治家やマスコミを糾弾するものが多い。

搾取され抑圧されている人々へのメッセージだそうだ。

ライブも激しい。

 

 

そのため曲やアルバムは度々要注意著作物に指定されたが

それでもアルバムは1位になり何百万枚も売れた。

 

もちろん彼らみたいな姿勢や行動に賛否両論はある。

あって当然、ただ両論あることが大切なのであって、

「発言する」「発表する」という行為を否定すべきじゃない。

 

去年きゃりーぱみゅぱみゅが検察庁法改正案反対の

投稿をしたことに対してどこかの政治評論家が

「歌やってて知らないかもしれないけど」とコメントして

リツイートした事件なんて

男女平等ランキング世界120位もそうだけど、ありえない。

ファンの中にさえ否定的なコメント付けた人がいるというから

こんなトム・モレロが聞いたら怒る前に呆れて笑っちゃっただろう。  

 

 

でも、もしかしたらあれ以降、日本でも政治や社会問題に関して

「発言」「発信」する芸能人が増えてきている気もするし

それが受け入れられつつあるのなら好ましいかもしれない。

 

私はあの時の泉谷しげるの発言を支持する。

「税金払っているんだから、納税者が政治おかしいっていうのは当たり前だろ。

芸能人はやっちゃいけないっておかしいだろ、そっちの方が差別だよ」

いいねえ、じゃあ今日は泉谷しげるの曲で、

と言いたいところだが、この曲にする。

 

「Testify」レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

 (Live At Finsbury Park, London, 2010)

 

https://www.youtube.com/watch?v=qm7ych5qH14

 

クーッ!カッコいい!!こうじゃなきゃ。

やっぱラップはターンテーブルだけじゃ刺激が足りない。

ロックじゃなきゃ。

ところでトム・アロムはこうも言っている

 

「俺がアメリカの中南米政策のことを学んだのは、

テレビのニュース番組のプロパガンダなんかじゃなない。

クラッシュの『サンディニスタ』からだった。

だから俺たちのアルバムを聴いたキッズの中にも

そういう連中がきっといるはずさ。

撒いた種からは必ず芽が出てくる。そう信じてる」  

 

いいヤツだな、トム・アロム。

きっと今もどこかで芽が出てきているに違いない

と私も信じたい。


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