昨日「カルメン・マキ&OZ復活」に川上シゲさんのことを書いたら
本人から丁寧な感謝の長文メッセージが届いた。
こういう律儀なとこがシゲさんなのだ。
こんな一文があった。
昔、野中さんが僕に言った言葉で、
「シゲ、このままだと ROCK がなくなってしまうから なんとかしろ」
と言ってくれたのを今でも覚えています。
とりあえず僕は今回のチャンスを大事に
ROCKの素晴らしさを伝えて行ければと思って頑張ります」
あれ?こんな無責任発言をしていたのか、私は。
ただ言い訳するならば、それはおそらく1992~3年で、
CDがグングン売り上げを伸ばしていた頃だ。
ロックは、ガンズやボン・ジョヴィは頑張っていたけれど、
Music Lifeを初めとする音楽誌は勢いを失い、
オリコンの洋楽チャートは歌姫系が占めるようになっていた。
邦楽はイカ天による青田刈りでバンドブームが終わっていた。
私が(なんとなく、この状況、やばい)感を感じていた頃だったので
新人発掘部門の責任者だった私はロックの権化みたいなシゲさんに
連帯の意味で先程のようなセリフを吐いたのだろうと思う。
シゲさんだけでなく、この時期にライブハウスやオーディションで
出会った新人ロックバンドにはシンガーやアイドル志望の子たちより
思い入れを強くしていた私だった。
今日はその川上シゲさんがカルメン・マキ&OZの次(
参加したスーパー・バンド「NOIZ」のことを書きたい。
1983年に発表した1枚のアルバムだけで解散しているから
有名ではないかもしれない。「和製ザ・フー」と呼ばれていた。
元カルメン・マキOZのギター春日博文とベースの川上シゲが
後にVOWWOWに参加することになる人見元基をヴォーカルに起
サポートのキーボードがこれも後のVOWWOWの厚見玲衣、
ドラムスは元スペース・サーカスの火野玉男。
アルバムに参加したゲストは忌野清志郎、仲井戸麗市、上田正樹、
バンドの写真が見つからないのでジャケットから
若きシゲさんをトリミングしてみた。
シゲさんがこういうキャリアの人だと知ったら
私が「ロックをなんとか盛り上げてよ」と言いたくなる気持ちも
わかってもらえるんじゃない?もらえないか。
ジョーなら「人に言う前にお前がやれ」だな、やっぱ。
でも「なんとかしろ」
上から発言は絶対にしてないと思うよ。
じゃあその「NOIZ」から1曲。
「ガンガンガン」(1983年)
https://www.youtube.com/watch?
ふわぁ~い、カッコいい。