桜のソメイヨシノの寿命は60年と言われている。
家の近くの川沿いの桜も私のように年々老いてきていて
最近は伐採された新しい切り株が目立つようになった。
「気分転換に違う桜を見に行こうか」
もちろん用心に用心を重ねる。
通り過ぎるだけの花見でも、
通勤時間が終わった頃を見計らい、のんびりと下りの各駅停車に乗る。
ガラガラでも二重のマスクは外さない。
駅から歩ける場所を検索しておいた。
北条家の砦だったこの城は小田原征伐の際に落城したという。
よく晴れて穏やかな花見日和。
二の丸、
若者や家族連れの声がしないのも誠にこちらの勝手ながら、
満開の桜の花吹雪の中を夫婦で歩いた。
「桜花 なにが不足で ちりいそぐ」小林一茶
帰宅すれば自宅の小さな花壇にも花はびっしり咲いている。
歌心のない私に句は詠めないけれど
空の桜が散り急ぐのに対してGW過ぎまで頑張る地のスミレも讃えたい。
個人的に桜の曲と言えば「桜並木道」だ。
2000年、会社の発令で零細事務所を設立した時の
契約第一号アーティストが北海道北見在住の中高校生
ホワイトベリーだった。
出会い頭の「夏祭り」のヒットで紅白歌合戦にも出た。
私の力不足もありその後が続かなかった。
それでも2001年春のこの歌はメンバーのオリジナル曲で、
桜の歌はどちらかというと寂しい内容が多いのに
これは元気バリバリだったから私は気に入っていたし、
ヒットはしなかったものの好きだった。
4月11日発売か、ちょうど20年前だ。みんな元気してるかな。
「桜並木道」ホワイトベリー(2001年)
https://www.youtube.com/watch?