昨日のロンドンからは遠く離れて現実の日常の話になるが
私は調布市に20数年間住んでいる。
調布というのは新宿から京王線特急で17~8分、
静かな郊外の、まあ、田舎町。
駅前のパルコには地下に食品売り場があるため
「食品売り場のあるパルコなんてあり得んだろう」と
憎まれ口をたたく友人もいる。
でもたぶんあそこって、元々の地主が
八百屋だったんじゃないかと私は勝手に想像している。
今でも甲州街道をちょっと入ればすぐに畑があり
無人の野菜直売所が多くあり、
朝採り野菜が大体100円~150円で買えるので
こんなに野菜が高い時期だと売り場の前には
高齢のご婦人たちがたむろして
「密」と「熱中症」が心配になるほど長い立ち話をしている。
調布には「岸辺のアルバム」の多摩川(あれは狛江だけど)や、
蕎麦の深大寺、近藤勇の生家、サッカーの味の素スタジアム、
伊豆諸島への調布飛行場があって、
日活撮影所、角川大映スタジオ、現像所など映画関連企業も多いので
「映画のまち」とも言われている
(のだそうだ、そのくせ3年前まで街には映画館がなかった)
https://shinsengumi-kanko.com/chofu-mitaka/chofumuseum/
その調布が今回全国ニュースで取り上げられるほどの大盤振る舞いをやる。
「調布市スーパープレミアム付き商品券」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200824/k10012580381000.html
新型コロナ対策として総額26億円をかけて、
市民に500円券26枚綴りの商品券1冊を1万円で販売する。
1万円で1万3千円の買い物ができる。
1世帯5冊までということは5冊買えば6万5千円つかえるということだ。
例の駅前パルコでも使えるようだ。
今までこういうのに一切協力したことのない私が
今回はネットが可なので申し込んでみるつもりでいる。
高邁な地域活性化のためというよりずっと俗っぽく得だからかな。
自転車とレンジフードを新しくしてまだ余っている定額特別給付金に足して
長年懸案の安眠系寝具を揃えようかと思っている。
故郷とはいえない現住所調布だけど、緑も多く川の流れもあって、
終の棲家としては悪くない街だ。