雑誌「BURRN!!」7月号
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https://www.shinko-music.co.
後半の特別企画が
伊藤政則さんの「RUSH」ニール・パート・インタビュー
文章の流れの中で当時の日本フォノグラム北澤孝さんや
ポリドール松本謙之助さんと並んでEPICソニーの私の名前も出てくる。
ありがたい。
RUSH、世界最高峰のロック・トリオでありながら
日本では残念ながらそれほどではなかったカナダのバンドだ。
1974年のデビュー以来2018年までの44年間に
ライブ盤を含めると30枚近いアルバムを発表し一度だけ来日している。
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私はこのラッシュのいたアンセム・レコードと単独契約して
1980年の「パーマネント・ウェイヴス」と
1981年の「ムービング・ピクチャーズ」の2枚を担当した。
今思えば一番美味しい時期のラッシュと契約していたことになるのに、
その最大のチャンスを逃し「日本ではイマイチの偉大なるバンド」に
してしまった責任がCBSソニーというか担当者の私にあったかもしれない。
ラッシュについては何回か書いてきた。
https://ameblo.jp/nihonyogaku/entry-12566427067.html
今回のニール・パートへのインタビューは、
今年1月の訃報を受けた後で政則さんが探し出した
1981年の彼へのロングインタビュー・
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インタビューはまさにこの「ムービング・ピクチャーズ・ツアー」を取材した時のもの。
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NYからMusic Lifeのデヴィッド・タンさんとヨーコさん、日本から政則さんと私で、
アメリカ中西部アイオワ州のダビュークとダヴェンポートという
ミシシッピー川沿いの町でのコンサートの合間に行われた。
と、政則さんは書いているが私はもう1日ミシシッピー川の更に上流の
ラ・クロスにも行ったのではないかと思っている。
何故ならこのラ・クロスという町の空港はミシシッピー川の中州にあって、
それを小型飛行機から眺めて(なんてでかい川なんだ)と知った時の驚きが
忘れようにも忘れられないからだ。
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でもラッシュじゃないとしたらここで見たのはラヴァーボーイだったかもしれない。
ところで、このラッシュというバンドには
不思議なことに「酒とドラッグと女」の匂いがしなかった。
そのイメージを醸し出していたのがニール・パートだった。
ラッシュの楽曲の詞のほとんどを彼が書いている
ほとんどの歌詞をドラマーが書くバンドなんて他に知らないし、
その歌詞の内容が好きだ嫌いだじゃなく文学的で哲学的で難解、
学校の教材に使われるほどなので、
派手なドラムセットとドラミングではあるものの
見た目のクールさと紳士の立ち振る舞いを合わせて
私は彼は「世界一知的なドラマー」だったと思う。
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アルバム「ムービング・ピクチャーズ」から
「トム・ソーヤ」
ニールの歌詞は韻を踏みつつ難解なものだから
そのへんが日本人には難しかったのかもしれない、と責任逃れをしてみた。