私には個性的な友人が数多くいる。
彼らは退職した後に思いもよらぬ行動を起こすことがある。
カメラマンになったり、旅行添乗員になったり、
税理士試験に合格したり、バンドを組んで老人ホームを回ったり、
コミュニティFMで番組を持ってトークしたり、居酒屋を始めたりなど、
そんな友人を私は尊敬するし刺激も受けるし、自慢でもある。
今回また一人、友人がやってくれた。
嶋田冨士彦さん(元ソニー・ミュージック、68才)が
昨日、全12曲のアルバム「湘南詩人」をyoutube上に発表した。
「湘南詩人」
01. Limbo~夏の終わり~
02. イーグルスを聴きながら
03. Sweetheart of Shonan
04. 波の無い日
05. 海辺のBAR
06. 湘南マイ・ラスト・サマ―
07. 茅ヶ崎の海から(あいつが消えた日)
08. 夏の終わりのシーサイド
09. Winter Wave(Instrumental)
10. Blue Resort
11. Blue Ocean Blue
12. 湘南詩人
アーティストは一応"Chappy Band"ということになっているが
リアルなバンドではなくて、ヴォーカルはヤマハのVocaloid、
作詞、作曲、アレンジ、打ち込みすべてチャッピーこと嶋田さん。
コロナウイルスによる自粛が始まった2月から作り始めて完成させた。
企画意図を彼はこう書いている
自粛の動きが始まった2月末くらいから自宅に篭って、
コンピューターミュージック(通称Desk Top Music=DTM)による音楽制作を始めました。
これは私の母が晩年、脳梗塞で不自由な体になったのを見ていて、
自分も老いて体が動かなくなった時にも音楽と接していられる様に、
いろんな楽器や歌手、アレンジャーの仕事までもコンピューターの力を借りて、
マウスひとつの操作で音楽制作が出来る様に、数年前から準備していて、
これまでも試しに何曲か音源を作ってyoutubeにアップしたりしていましたが
今回、自粛期間が長期化しそうであったので、まだ体は動くけれども、
この機会に私のDTMプロジェクトによる音楽制作を、
ある程度纏まった形のものにしたいと思いアルバムを作る事にしました。
嶋田さんは荒井由実の初代マネージャー。
1979年にCBSソニーに転職、SDから村下孝蔵、渡辺真知子などの
マネージャー他を経て2012年に定年退職というのが簡単な紹介だが、
1978年にプロ野球のパ・リーグが一般募集した連盟テーマソングの歌詞で
彼の「白いボールのファンタジー」が最優秀賞に選ばれ、
中村八大の作曲で今も歌われているからそもそも才能はあった。
そんな嶋田さんが68才にして初のアルバム制作。
いい感じの曲も多いし本人は謙遜してるけど
カラオケでの実力は私も知っているから
嶋田さんの生歌で聞いてみたい気がする。
しかし、こんなことをやってくれる友人がいるわけですな。
「劇団TAKICHI」でもいい味の演技をしている。
次回は嶋田さんが主役じゃ。