テレビがつまらない。
ニュースやワイドショーは一日中ウイルスの話ばかりだし
他の番組もリモート出演の総集編や特別版ばかりだし。
唯一毎日見ている古関裕而のNHKの朝ドラ「エール」も
6月分以降は放送する撮りだめがなくなったそうだ。
スポーツニュースも音楽番組もつまらない。
10才の頃から60年以上もの間
自分にとって最大の情報のメディアだったテレビが
生活から離れてきている。
「ローン・レンジャー」あたりから始まって
「ララミー牧場」「ローハイド」「アンタッチャブル」なんかは
小5年から小6にかけてだっただろうか。
「ザ・ヒットパレード」もほぼ同時期だったと思う。
ドラマは吹き替え、ヒットソングは日本語バージョン、
アメリカ文化の入り口はテレビだった。
中学生になってラジオ派に転向した私でも
テレビはいつも家族の話題の中心にいたし、いつもついていた。
そんなテレビを消していることが多くなった。
増えたのは見過ごしていたドラマの再放送と古い映画だ。
ホラーとバイオレンス以外手あたり次第に観ている。
一体何本観ただろう?
途中でやめたのも含めると30?40?もっとかも。
「VINYL」や「ナイトマネージャー」みたいな当たりのドラマもあれば
日本の人気俳優のまったく薄い内容の映画もある。
今週はこの映画が良かった
「オーケストラ!」(2010年フランス映画)
https://www.youtube.com/watch?v=jyxtWUsvBBM
1980年、ロシア・ボリショイ交響楽団から多くのユダヤ人が連行され、
それに反対した天才指揮者のアンドレイも楽団を解雇されてしまう。
アンドレイはいつか復職する日を夢見て、30年にもわたり
劇場清掃員として働いていたが、ある日パリのシャトレ座から送られてきた
出演依頼を見つけ、偽のオーケストラを結成することを思いつく。
演奏するのはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
昔のオーケストラの団員が練習もせずリハーサルもせず
本番で上手く演奏できるはずもないのにやっちゃうファンタジー。
そこには色々バックグラウンドがあったってことで・・。
途中まで圧倒的にテンポの悪いコメディなのに加え、
そもそも小学生の頃からクラシック音楽が嫌いな私なので
何回も止めようともしたがやめずに観た結果、
最後の最後の展開に思わず不覚の涙で。
ヤバいヤバい。
こ~んな仕掛けに引っかかっちゃヤバいと思いながらも
☆4つ半くらい付けちゃうのだ。
琴線に触れるっていうのかしらん。
それと、メラニー・ロランがまあ、めちゃ綺麗なのだ。
彼女はタランティーノの「イングロリアス・バスターズ」(2009年)の、
とよく紹介される。
が出演した映画は他にもいっぱいあり、
中でも「リスボンに誘われて」(2014年)は
私にとってインパクトの強い映画で
これを観てポルトガルに旅行に行くプランを立てたほどだ。
結局行けなかったが。
とか言いながら彼女が監督をした「ガルベストン」(2018年)も
最新作の「英雄は嘘がお好き」(2019年)もまだ観ていない。
とにかくこういう人のことを美人というのだと思う。
「オーケストラ!」予告編