私の「Stay Home」はほとんどTVの前でのカウチポテトだ。
「Vinyl」という、マーティン・スコセッシとミック・ジャガーが組んで
1970年代のアメリカ音楽業界の内幕を描いたHBOのテレビドラマが
アマゾン・プライムで観られて面白いと3月に書いた。
https://ameblo.jp/nihonyogaku/entry-12580837865.html
ドラマの主人公は、ヒットが出ずに破産寸前のレーベル
「アメリカン・センチュリー・レコード」の社長リッチー。
かつては音楽業界の風雲児としてブリブリ言わせていたものの
今では会社の身売り交渉をするまでに追い詰められている。
そんな彼がもう一度人生を賭けて新人探しに向かう・・みたいな話だ。
2016年に制作で、ドラッグ、暴力、セックス、ペイオラなど、
色々なヤバいエピソードに実在のアーティスト名がどんどん出てくる。
登場したりもする。
使われる楽曲なんかも実にうまいし展開もめちゃくちゃ面白いのに
シーズン1の10話で終わってしまった。
制作費の割に数字が取れなかったというのが理由らしいが
もしかしたら面白おかしくセリフの中で使われた
本人たちからのクレームもあったんじゃなかろうかと邪推する私だ。
一方、今やっている日本の音楽業界ドラマは
TV朝日土曜日深夜の「M愛すべき人がいて」
https://www.tv-asahi.co.jp/m-
福岡から上京した少女アユがプロデューサーのマサと出会い
数々の試練を乗り越えてトップスターになっていくという小説のドラマ化。
登場人物にそれぞれ実在のモデルがいるのは視聴者全員が知っている。
芸能界にいかにもありそでなさそな話を大げさに盛り、
主人公はイジメや嫌がらせに耐え、遂には愛に包まれながら栄光を掴み、
さらに希望の明日を目指すのだ、みたいなストーリー(だろう)。
今までだったら絶対に観ないタイプのドラマなんだけど
暇だから批判コメントでもしてやろうかと録画して観た。
ところが主人公以外の登場人物を
どうしても(あれはあの人のことか)と想定して見てしまうので
批判というより(それはないだろう)と笑っちゃうドラマだった。
ところが(それはないだろう)は実は「Vinyl」も同じだし
両方とも「くっだらねえ~」と笑えるドラマなのだが笑いの質が違う。
その笑いの違いが何なのかをここにズバッと書けない自分がもどかしい。
微笑、失笑 、苦笑、冷笑、嘲笑、高笑、爆笑・・・
もっといっぱいある中でどれかを選んでどっちと言えないのだ。
もしかすると話がNYか東京だから遠い外国か日本かの違いなのか、
役者が外国人か日本人か、英語か日本語か、歌姫かロックンロールか、
或いは脚本にあるのか私にはわからない。
ただ好みというより直感として「Vinylは面白いよ」とは断言できる。
(予告)
https://www.youtube.com/watch?v=b5wbEaqMjKU