代々木で待ち合わせて駅を出ると・・・
え?!代々木会館が取り壊されてる!
「傷だらけの天使」でショーケンが
屋上のペントハウスに住んでいたこのビルがない。
「傷だらけの天使」というのは1974~75年、
深作欣二、神代辰巳、恩知日出夫などすごい監督たちが演出し
萩原健一、水谷豊が出演していたテレビドラマで
ショーケンのオープニングシーンの食いっぷりが評判だった。
その代々木会館がすっかり年老いたビルになり、
遂に取り壊されたというわけだ。
最近で言えばアニメ「天気の子」の舞台でもあったそうだけど
それは観てないから語れない。
そもそも「代々木」と言えば日本共産党のことだったし
高校生の頃に代々木ゼミナールの模擬試験を受けた程度の
個人的にはそれほど思い入れのない街ではあった。
待ち合わせはそんな代々木駅と元代々木会館の間の居酒屋だった。
「よよぎあん」
https://tabelog.com/tokyo/
日本酒と焼酎の店。
年齢層は多少高齢者多めの感あるもわりと幅広い。
「焼きポテトサラダ」と「もつ煮」が有名で
カウンターとテーブルと座敷で30人くらいか、
人気店なので予約がないとまず入れない。
この日も満員。
それと、どうもソニー・ミュージック様御用達らしい。
1970年に「代々木庵」として創業し、
二代目が2006年に店名をひらがなに変えた。
ということは初代も二代目も「傷だらけの天使」はリアルタイムで
代々木会館の栄枯盛衰も目にしてきたことだろう。
この日は悪だくみの打ち合わせ。
私は単なるにぎやかし。
へしこ、鯨のタレと、渋いところから始める。
驚きの発見。シメの牛すじカレーが抜群に合う。
にゅうめんの優しさも良いが、
酒のあがりにこのカレーは見た目に似合わずうまい。
これだけのためにもう一度行ってもいいくらい。
「傷だらけの天使」の話の日であれば
本来はその主題曲だろうけどインストなので
ショーケンの声が聞けるこれにする。
「純愛」テンプターズ(1968年)