雑誌「昭和40年男」の2月号増刊
「洋楽&シティ・ポップ大全」が12月16日の今日発売になった。
こだわりの全カラーページで、質感も美しく仕上がっている。
https://www.crete.co.jp/extra/
内容はかつて取り上げた「洋楽」と「シティポップ」の総集編で
シティポップ編ではシーンの再検討、レコード紹介、
仕掛け人と多くのアーティストの証言などが並び
洋楽編は「日本独自の帯文化」や「日本盤シングル」や
アーティストの特集なのだが
個人的にはインタビューに答えている面々が面白かったので
それを軽くピックアップすると
<シーンの再検証>大貫憲章さん
<昭和洋楽の時代>東郷かおる子さん
<英国音楽の新潮流ニューロマンティック>宮崎真理子さん
<悪役ロックンローラー「KISS」>横田晶さん
<初来日入魂の「ブルース・スプリングスティーン」>喜久野俊和さん
<ロンドンパンクの雄ついに上陸「ザ・クラッシュ」菊池昇さん
<異色のカリスマ降臨「プリンス」>吉岡正晴さん
<熱狂の来日公演「マイケル・ジャクソン」>清水彰彦さん
<美しきロックのカリスマ「デヴィッド・ボウイ」>
<まるで嵐のような来日劇「マドンナ」>
私の<武道館を埋め尽くした「チープ・トリック」>などがある
・・と、ほとんど「洋楽同窓会」の様相だ。
年末だから忘年会か。
それにしてもユニークな雑誌だ。
2009年の創刊以来、隔月発行で本誌はこの11月で58号、
増刊も17冊にまでになっている。
毎号のテーマも「昭和プロレス」「昭和野球」「テレビ黄金時代」
「俺たちが愛したクルマたち」「俺たちの歌謡曲」 など懐かし路線から
「中年男のカラダと健康」「呑んべい万歳」「還暦上等」など年相応もあり、
「愛しのチャリンコ」「オカルトブーム再検証」「デジタル大革命」
「ゲーム」「プラモ」「おもちゃ」「漫画」「ラジカセ」から
果ては「僕たちのお母さん」まで特集してきた。
https://www.crete.co.jp/s40otoko/backnumber/
その中での「洋楽&シティ・ポップ大全」だからこの増刊は価値がある。
洋楽ゴリゴリのマニアの人から見れば甘くて表面的かもしれない。
それでいいと思う。
他の社会現象と並んで取り上げてもらったことに満足だ。
逆に上の他のテーマにはついて行けずに
「洋楽」しか語れない人だと私は同窓会も忘年会もできない。
そもそも「昭和40年男」だって「洋楽」だけで増刊は作れないのだ。
視野は広く持ちたいという意味で
私はずっと雑誌「昭和40年男」の姿勢と行動力に興味があった。
昭和40年=1965年ということは54才か
社会的には脂の乗り切った世代の中の
こういう積極的な人たちがこれから何をするのか
そっちの方にもっと興味ある。
今日はこれにする。
昭和40年の紅白歌合戦白組トリで歌われた
「あの娘と僕~スイム・スイム・スイム」橋幸夫
https://www.youtube.com/watch?v=VPiuikENkMI
この曲はシングル発売とほとんど同時に映画化されている。
それは夏休みで、ラジオのポピュラー番組では
ビートルズのシングル「ヘルプ!」が流れていた。
もちろんビートルズも映画「ヘルプ!4人はアイドル」だから
橋幸夫もビートルズもアイドルだったのが
東京オリンピックの翌年1965年なのだ。