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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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「アイ・フォート・ザ・ロウ」の話

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先週グリーン・デイ来日のことを書いて

彼らとモッズの「アイ・フォート・ザ・ロウ」を聴き、

他の人のバージョンはどのくらいあるか探し始めようとしたら、

台風19号の備えはあるわ、予約してある映画にはイカなきゃ、

日本代表のラグビーはあるわ、暑いわ寒いわで今日になった。

 

***

 

クラッシュの代表曲の一つでもある

「アイ・フォート・ザ・ロウ」のオリジナルは

ザ・クリケッツというバンドのソニー・カーティスの作。

 

https://www.youtube.com/watch?v=4hw846vx_uk 

 

ザ・クリケッツは一般的には

 「バディ・ホリー&ザ・クリケッツ」として知られる

主役は黒縁メガネにストラトキャスターのこの人、バディ・ホリー

 

 

後のリバプールサウンドに大きな影響を与えたバディ・ホリー。

ホリーズはその名前を取ってバンド名にしたというし

ストーンズは彼の「ノット・フェイド・アウェイ」を

ビートルズは「ワーズ・オブ・ラブ」をカバーしている。

そんなロックンロール・バンドの元祖みたいな存在だったのに

人気絶頂の1959年2月に飛行機事故でバディ・ホリーは亡くなった。

まだ22才だった。

 

そのバディ・ホリーの後釜としてバンドに参加したのが

ソニー・カーティスで、彼の作をザ・クリケッツとして発表したのが

最初の「アイ・フォート・ザ・ロウ」だった。1960年。

 

そして、1965年。

ボビー・フラー・フォーがカバーしたバージョンが

1966年3月12日と19日の2週間連続で

全米で9位にまで上がるヒットとなった。

 

https://www.youtube.com/watch?v=zAprgEphm3A 

 

ところがその4ヶ月後の1966年7月

ボビー・フラーも事故死とされる謎の死を遂げてしまう。

23才だった。

 

 

そしてそれから12年後の1978年9月。

クラッシュのジョー・ストラマーとミック・ジョーンズが

セカンド・アルバム「動乱~獣を野に放て」のオーバーダビングのために  

サンフランシスコの「オートマット・スタジオ」にいた。

そのスタジオにあったジュークボックスで聴いたのが

ボビー・フラー・フォーの「アイ・フォート・ザ・ロウ」だった。

 

それをクラッシュがカバーして

1979年のEP「コスト・オブ・リヴィング」に収録することになる。

 

 

TV-CMに使われたこともあって日本ではもしかすると

「ロンドン・コーリング」よりこっちの方が有名かもしれんけど、

確かに詞も曲もクラッシュっぽいけど、

これはクリケッツをカバーしたボビー・フラー・フォーの更にカバーなのだ。

 

***

 

で、話はグリーンデイとモッズの「アイ・フォート・ザ・ロウ」に戻る。

彼らがカバーしたのはもちろん<クラッシュ・バージョン>だとして

世間にはこの曲をカバーしたアーティストがメチャクチャ多く

「ALL MUSIC」でササッと検索しただけでもものすごい数になる。

クリケッツ・バージョンもボビー・フラーバージョンもあるけど

ほとんどがクラッシュ・バージョンだ。

 

ストレイ・キャッツやデッド・ケネディーズも有名だ。

ロイ・オービソン、リタ・クーリッジ&クリス・クリストファーソン、

グレイトフル・デッド、 ニッティ・グリティ・ダートバンドなんかは

聞いてないけどクラッシュじゃなさそうだ。

 

他にはこんなアーティストたちがカバーしている。 

ステイタス・クオー、トム・ペティ&ハートブレイカーズ、

ブライアン・アダムス、ジョン・メレンキャンプ、シャナナ、ボッパーズ

ジョニー・マー、レフト・アローン、Dr.V、ア・リトル・ファーザー・ウェスト

テキサス・マーベリックス、アダム・ブランド&ジ・アウトロウズ、

インターナショナル・ビーツ、ジョリー・ボーイズ、リズム・デル・ムンド、

ロング・トール・ショーティー、マノ・ネグラ、ジーン・オクトーバー、

ナンシー・グリフィス、チェルシー、ディー・トーテン・ホーゼン、

ハンク・ウィリアムスJr、マイク・ネス、ロバート・ジョンソン(同名異人)、

テリー・マニング、アンディ・リー、スウィート・マイキーC、トップ・キャッツ、

ウェイコ・ブラザース、ジョニー・ダンカン、ジューン・テイバー、DKデイビス、 

レイザーバックス、ニュータウン・ニューロティクス、ワイルド・エンジェルズ、

デーモンズ、ダックス・デラックス、ザ・スポーツ、フードゥー・キングス、 

ダニエル・エドワーズ、ブライアン・ジョーンズタウン・マサカー、ロッシー、

リッチ・チョーン、リー・コンウェイ、ザ・ヒット・クルー、フレディ・ステディ5、 

ミニスター・オブ・サウンドアライクス、コーチメン、リンク・レイ、

ダン・アゲイン、デレック・ライアン、アリゾナ・ベイビー、ジョン・レイトン、

・・・・ふぅ。

オーストラリアとヨーロッパのバンドが多い気がする。

 

変わり種としては、

歌がないとイマイチ感のあるデュアン・エディ&ベンチャーズ。

https://www.youtube.com/watch?v=2UkaBe5r624  

 

へぇ~、こんなのやってたんだぁの、コリン・ファレル。

https://www.youtube.com/watch?v=OWNdf9gsJZ4 

 

この歌が子守唄になっちゃうの?の、

トゥインクル・トゥインクル・リトル・ロックスター 

「Lullaby Versions of The Clash」とある。

https://www.youtube.com/watch?v=bbZ9qWd-s7s  

 

日本人のバンドのカバーバージョンもモッズ以外に

たくさんいるが今日はもうこのへんにしよう。

疲れたから明日はお休み。

 

 


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