先日、 TVで酒井政利さんのインタビューを見ていて
(相変わらずトークに説得力があるなあ)と
僭越ながら感心した私でした。
https://www.bs-asahi.co.jp/
概して業界にはトークが得意な人が多いようで
そもそも宣伝や営業は話さなければ商売になりませんし。
クリエイティブな仕事の人の中には
デザイナーなどに口数の少ない人もいますが
カメラマンってのが意外と話好きが多い気がします。
実名をあげて失礼ですが現役時代一緒に仕事した
ロック・フォトグラファーの人たち、敬称略で、
ヒロ伊藤(故人)、長谷部宏、三浦憲治、ヒロ大野、
ハービー山口、ウィリアム・ヘイムズ、菊池昇、
MITCH池田、畔柳ユキetc...
思いつくだけでも実にみんなよく語ります。
被写体を撮る時のかけ声などコミュニケーションのせいでしょうか。
ということは、風景写真が得意な人は寡黙なのかね、
なんて思ったりもします。
今、調布の「たづくり」という文化会館で
ハービー・山口さんの写真展をやっています。
「私が育った街、君を見つけた街」
https://www.chofu-culture-community.org/forms/info/info.aspx?info_id=11094
ハービーさんも作品について話し始めると
止まらないタイプですが当然トークより写真です。
写真展行ってきました。
タイトルにあるように
被写体はアーティストは少なく市井の人たち、
これがいいんです。
喜怒哀楽の表情を瞬間に切り取った
ハービーさんの人物写真は本当にいい。
生まれついて持っている「感性」なんだろうと思います。
時間を忘れて写真の人物の物語を想像しながら鑑賞しました。
これは前にも書いているけど
ハービーさんに関するエピソードを2つ紹介します。
佐藤剛さんのコラムで
「ハービーさんが地下鉄でジョー・ストラマーと偶然出会った話」
ジョーから人生を変えるような言葉をもらいます。
http://www.tapthepop.net/
次に、ハービーさんの名前の由来について。
中学で組んだバンド・メンバーそれぞれに芸名を付けようと
ハービーさんはハービー・マンが好きだったので「ハービー」にし
他のメンバーはジェフ・ベック好きが「ジェフ」
ポール・マッカートニー好きが「ポール」
スティーブ・マックイーン好きが「スティーブ」
アラン・ドロン好きが「アラン」にしたそうで・・
そのうちの「ジェフ」と「ポール」の2人が
後に「藤岡藤巻」になって「崖の上のポニョ」を歌うことになります。
それはさておき、この写真展は9日(日)まで、入場無料です。
ハービーさん、
「70代、男性。ハービーさんの人物を撮った写真が好きです」
とアンケートに書いたのはこの私です。
思うんだけど、
ハービーさんがもし無口で気難しそうな人だったら
もっと偉そうな大御所先生になっているんだろうなと。
でもそうじゃなくて話好きで気さくなおっちゃんだからこその
ハービー山口なんでしょう。
このところ続けて「ハービー・マン」の名前が出てますので
今日はこれにしましょうかね。
「カミン・ホーム・ベイビー」ハービー・マン(1962年)
https://www.youtube.com/watch?