Quantcast
Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2743

完売映画「グリーンブック」

$
0
0

アカデミー賞作品賞映画「グリーンブック」

 

https://gaga.ne.jp/greenbook/

 

実話に基づく映画。  

イタリア人の用心棒と黒人の天才ピアニストが

人種差別の根強い1962年のアメリカ南部をツアーする。

トラブルが起こらない方がおかしい。

 

それでもシリアスに人種差別を扱った作品が多い中で

この映画は厳しいシーンもありながら和むというか

笑いもあって観終わった後の心地が良い。

コメディとまでは言えなくてもほのぼのとしているから

「珍道中」とは言ってもいいかもしれない。

 

 

ネタバレになるので余り書けないけれど

2人がアメリカ国内において微妙な立ち位置にいることが

ストーリーを複雑に面白くしている。 

 

主人公は博士号を持ち教養もある裕福な黒人天才ピアニスト、

カーネギーホールの上に住み世界中を飛び回り

ホワイトハウスでケネディの前で演奏もする名士。

運転手はブロンクスに大家族で住む人種差別主義者で

ナイトクラブの用心棒を失業しどうやらマフィアと関係ある。

ピアニストは自分のことを「白人でもなく黒人でもない」と思っているし

用心棒は自分の方こそ「黒人的だ」と思っている。

キーワードはこの2人の会話に出てくる「Dignity(=尊厳)」だ。 

 

とにかく手放しで、面白い! 

 

アカデミー賞は作品賞の他の脚本賞も、

ピアニスト役マハーシャラ・アリの助演男優賞も当然で、

主演男優賞もラミ・マレックではなく用心棒役だった

ヴィゴ・モーテンセンの方がふさわしいだろう。

 

帰る時にシネコンの上映映画の表示を見ると

奇しくも「グリーンブック」と「翔んで埼玉」の2本に

「完売」の文字が付いていた。

映画館がアニメの子供客以外で完売になるのは喜ばしいが

私にとってはこの2本は比ぶべくもない。

 

2人の最後の公演地はアラバマ州バーミンガム。

そこで6年前の1956年にナット・キング・コールが公演中襲撃された

その事件のことが語られていた。

なので今日は1956年の彼のアルバム「恋こそはすべて」から

「スターダスト」ナット・キング・コール(1956年)

 

https://www.youtube.com/watch?v=DjU6ZjrQulc


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2743

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>