1972年から2年間、恵比寿に住んでいました。
当時は恵比寿は渋谷と目黒に挟まれた庶民的な下町で
特に私が住んでいた東口の方はマイナーでした。
崖の上みたいな東口から郵便局の前を通って首都高の方、
恵比寿三丁目信号に向かう途中の裏道の
大家さんの二階は6畳&3畳で風呂なし、
家賃も死ぬほど安くて1万円くらいだったと思います。
深夜プロモーションで帰れなくなったSげとちゃんと
夜中でも唯一開いていたおばあちゃんのおでん屋
「たぬ吉」だったか「ぽんた」だったかで飲みました。
一度、TつみさんとTかくさんが来たことがあったのですが
透明な青いプラスチック製のゴキブリ捕獲器に3匹ほど
ゴキブリがかかっているのを見た瞬間に帰った二人に、翌日、
「野中は家でゴキブリを飼っている」と言いふらされたものです。
そんな恵比寿もガーデンプレイスができてからでしょうか
な~んかオシャレになってきて
今じゃ「住みたい街ランキング」で毎年吉祥寺と並ぶ
人気の街になっています。
今は昔、隔世の感ありです。
さて、先日書いたFじくらさんが一日店長やってる店
「壱や」に行ってきました。まさに東口です。
西口の駒沢通り沿いには今も行きますが
こっちは久しぶりなのでちょっと歩いてみます。
道路は同じなんだけど人通りも多く
お店や街並みがすっかり変わっていて面影はありません。
住んでいた大家さんちもおでん屋も見つかりませんでした。
開店と同時に「壱や」に入ります。
開店前から来たというお客さんがもう5人くらいいて
6時半には既にカウンターは満席になりました。
Fじくらさんの幅広い交友関係がわかるような人たちばかり。
たった一人で接客なのでお酒の注文を忘れます。仕方ない。
「絶対オススメってのをちょうだい」とお願いしたら
鹿児島の芋焼酎「なかむら」でした。
普段は麦専門の私も「おいしいねえ、くさくない」と
西郷隆盛と大久保利通の話をしながら
ロックでかなりいっちゃいました。
あれならお湯割りでもいいんじゃないかな。
Fじくらさんの一日店長は年内は21日(金)が最終です。
私はその日は遠出の忘年会なので行けませんが
Fじくらさんをご存知の方は
どうぞ「なかむら」を味わいに行ってやって下さい。
(ちなみにツマミはほぼ皆無です)
(それとお客さんはほぼ元業界の人たちです)
恵比寿「壱や」