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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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アニメーション映画「白蛇伝」の記憶

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1958年、小学4年生。

それまで映画は猿飛佐助とか笛吹き童子だった私が
初めて<恋愛モノ>映画に興味を持ったキッカケが
この東映初の長編アニメーション「白蛇伝」だった。


あの頃はアニメとは言わず「マンガ映画」で
しかもこれが学校の課外授業だったから
「授業で漫画映画が観られる」なんてと
行く前からみんなで興奮していた。

白い蛇の精が人間の男に恋をするという
中国の昔話を題材にした物語に、
まだ本当にガキの私が何とも言いようのない
今までと違う感覚を覚えたことを記憶している。


翌日から学校では、<パンダ>なる中国特有の動物と
<青い魚の精>を上手に描ける子が人気者になった。






確かに可愛いキャラではあったが私はそれよりも
<男と女が恋をする>テーマにもやもやしていた。

小4が一人でもう一度映画館に行くことはできず
この一回だけでその後観るチャンスもなく過ぎていたのが、
先日、何と55年ぶりにこの映画を観た。

かつてTV放映されたことはなく、
VHS時代のTSUTAYAを探してもなかったし、
パソコン時代になって検索かけると
小柳ルミ子の「白蛇抄」が出てきたりして
これはもう商品化されることはないと諦めていただけに
DVD化にも気づかずにいた分、余計にこの喜びは大きい。

色褪せてない「白蛇伝」は、子供の頃の自分の感動が
間違いじゃなかったことを確認させてくれる傑作で
まるで想い出の写真を見るようだった。

宣伝コピー
≪妖奇と幻想の美しき色彩は大人も子供も一生忘れない面白さ≫
下手なコピーではあるけれど≪一生忘れない≫のは確かだった。

予告編自体も凄い。




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