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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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政府に屈するか報道の自由か

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高齢者でほぼ満席の映画

「ペンタゴン・ペーパーズ / 最高秘密文書」

 

http://pentagonpapers-movie.jp/

 

やたらに多い<実話に基づいた映画>の一つ。

 

1971年、ベトナム戦争が泥沼化、アメリカは反戦の気運が高まっていた。

国防総省はベトナム戦争を客観的に調査・分析する文書を作成していたが、

戦争の長期化により、それは膨大な量に膨れあがっていた。
ある日その文書が流出しニューヨーク・タイムズが一部をスクープした。
ライバル紙に先を越されたワシントン・ポスト紙のトップで

アメリカ主要新聞社史上初の女性発行人キャサリン・グラハムと

編集主幹ベン・ブラッドリーは、残りの文書を独自に入手し、

真実を伝えたいという気持ちから全貌を公表しようと奔走する。

しかし、ニクソン大統領が記事を差し止めようとするのは明らかだった。

政府を敵に回してまで、本当に記事にするのか…

報道の自由、信念を懸けた“決断”の時は近づいていた。 

 

おととしのアカデミー賞「スポットライト / 世紀のスクープ」が

ボストン・グローブ紙だったのに対して今回はワシントン・ポスト。

スピルバーグ監督でメリル・ストリープとトム・ハンクスが主演。

音楽は大御所ジョン・ウィリアムズ 。

 

 

トランプが大統領になったから スピルバーグが大急ぎで作った、

というのが背景にあるようで、テーマは「報道の自由」。

トランプで有名になった「フェイク・ニュース」と同じように

日本でも公文書の隠蔽や改ざんのニュースが多いだけに

タイムリーでメッセージもわかりやすい社会派ドラマだ。

 

トランプ大統領のワシントン・ポストへのツイッター口撃は激しい。

それと今じゃワシントンポストがアマゾン傘下なのもあってか

アマゾンへの攻撃もずっと続いている。

https://jp.reuters.com/article/amazon-com-trump-idJPKCN1HC1ZW

 

そういうリアルが映画が重なる分、

余計に楽しめるとも言えそうだけ

アカデミー作品賞ノミネート映画ではあっても

逆にそれが私には報道特別番組みたいに見えちゃって

結論としては残念ながらの映画だった。

そもそもが<実話に基づく>映画ってのは

フィクションの要素を盛ることができないからときめかない。

実話の映画化には表現に限界がある。

 

ただ最後に70年代の映画「大統領の陰謀」につながる

シーンが出てきて、そのフックだけニンマリした。

そう、この映画もワシントン・ポストだった。

 

 

ところでアメリカの全国紙で一番発行部数が多いのは

「ウォール・ストリート・ジャーナル」で次が「USAトゥデイ」だ。

ニューヨーク・タイムズやロサンゼルス・タイムズじゃないんだね。

国がでかいからだな。

 

それにしても大谷くんは凄いな。5時からTV中継観てた。

ワシントン・ポストにゃ大きく扱われないだろうが。

 


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