Quantcast
Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2743

映画「オリエント急行殺人事件」

$
0
0

原作は1934年出版というから80年以上も前の

誰でも知ってる推理小説なので

とりたてて目新しさはなく

映像と俳優で観るエンタテインメント映画、

日本で言えばさしずめ子供の頃に観た

お正月映画の「赤穂浪士」みたいなもんだ。

 

映画「オリエント急行殺人事件」

 

http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/

 

豪華な俳優陣以上にセットや美術がいい。

そこそこに映像を楽しんで帰った。

 

もともと「オリエント急行殺人事件」は

<善と悪>がテーマの宗教臭さはあるんだけど

今回のは今まで以上に<神>の意識が強い。

 

冒頭はエルサレムの嘆きの壁の前に連れ出された

ラビ、神父、イマームという、それぞれ

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の指導者の容疑を

ポアロが見事に晴らすシーンから始まる。

列車の事件を上空から俯瞰するカメラは神の視線だろうし

容疑者を並べての謎解きはまるで最後の晩餐だ。

 

 

遂には最後にポアロが「だませない2人がいる。

1人は神、そしてもう1人はこのエルキュール・ポアロだ」

みたいなセリフを吐いていたように思う。

 

オリエント急行への憧れだけで観に行った私には

その辺の押し付けが少々鼻につく面倒くさい印象もあるが

まあ映像を見るだけでも1100円の価値はあるか。

 

イスタンブール発カレー経由ロンドンまでの予定の

オリエント急行がクロアチアの東の方の

ヴィンコヴチとブロッドの間で大雪に閉じ込められ

殺人事件が起きるわけだけれど

セルビア、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナとか

このあたりの国の位置関係が私にはよくわからない。

でもわからないなりにこうして地図をたどるのも楽しい。

行けるものならやっぱ行きてー。

 

 

曲はエンドロールで流れたミシェル・ファイファーのこれ。

この曲が流れるまだ暗い館内を帰ろうとした客が

階段でつまづいてた。

だからエンドロールが終わるまで待てって。

「ネバー・フォゲット」ミシェル・ファイファー

 

https://www.youtube.com/watch?v=acBTMRWD93g


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2743

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>