1920年(大正9年)の国勢調査によれば
当時の北海道の人口は1位函館、2位小樽、3位札幌とあります。
今では小さな観光都市の函館も、幕末の開港以来
つい100年ほど前までは北海道の最大都市だったわけです。
そんな函館には歴史の資料館が多くあります。
函館博物館、開港記念館(イギリス領事館)、北方民族資料館、
高田屋嘉兵衛資料館、旧金森洋物店、青函連絡船記念館、
石川啄木と土方歳三の記念館、何故か坂本龍馬記念館も。
今回は五稜郭近くの「函館市北洋資料館」に行ってきました。
函館の重要産業だった北洋漁業栄枯盛衰の記録館です。
入館料なんと100円。
http://www.zaidan-hakodate.com
北洋資料館らしいサケ・マス漁の歴史、古地図、写真、
北前船や蟹工船の模型、北洋航海体験室などの中に
北洋漁業を担った「日魯漁業(ニチロ)」
(2007年に大洋漁業との統合で現在は「マルハニチロ」)
の資料が多数展示されていて企業ミュージアムの体もあります。
創業者の堤清六(明治13年~昭和6年)が傑物で
日露戦争の後の漁業協定後に前身となる会社を立ち上げ
樺太、千島、ベーリング海、オホーツク海の漁の他に
カムチャッカに缶詰の大量生産工場を建設、
アメリカやイギリスにまで輸出していました、と
説明してくれた係の人の<ニチロの誇り><ニチロ愛>が
ひしひしと熱く感じられたのでありました。はい。
しかし、いくらシーズンオフの平日とはいえ
見学がうちの夫婦だけというのがちょっと残念でした。
そんな今朝<咸臨丸を調査>のニュースを見ました。
函館の先に沈んでいる咸臨丸を潜水調査するのだそうです。
面白いなあ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/