あと数時間で発表になるアカデミー賞
作品賞の大本命「ラ・ラ・ランド」
発表前に日本公開がギリギリ間に合って観た。
映画館は老若男女で満員(老が少し多い)。
私には苦手のミュージカル、高すぎる前評判、
加えて、嫌いなあの「セッション」の監督だから
初めは斜に構えて観てたら、、これはいいかも~。
いつか自分の店を持ちたいと思ってるジャズ・ピアニストと
女優を夢見るカフェの店員のラブストーリー。
事実に基づくストーリーでもなくシリアスでもなく
ただただ楽しいだけの完全無欠な<娯楽映画>
毒にも薬にもならないどこか懐かしい感じのホッとする映画。
デミアン・チャゼルという監督のことはよく知らないんだけど
きっと昔のハリウッド映画が好きなのだろう。
物語もそもそも古めかしい。
考えてみりゃ昔から映画は娯楽の王様だったんだから
こういうのが王道でこういうのがアカデミー取る方がいい。
おととしの「バードマン」のファンタジーよりはわかり易いし
セリフがいきなり歌に移行するミュージカルの不自然さも(あまり)ない。
「理由なき反抗」を上映してる映画館やグリフィス天文台が
この映画でもポイントとなるロケ地として登場する。
んで、この監督はジャズが相当好きなはず。
「ジャズは瀕死だ」
「ケニーGはジャズじゃない」なんてセリフもある。
ポップスではA~haの「テイク・オン・ミー」(1985年)や
フロック・オブ・シーガルズの「アイ・ラン」(1982年)も流れる。
映画のオリジナル楽曲だと主題歌はライアン・ゴズリングと
エマ・ストーンのデュエット「City Of Stars」なのだが
シンプルな「ミアとセバスチャンのテーマ」が印象に残る。
この曲が最後の10分くらいのシーンで重要な位置を占めるのだ。
https://www.youtube.com/watch?
「冬のソナタ」のテーマソングに似てるのよ。
つまり、日本洋楽の典型的なヒットパターンだから心に残るわけだ。
https://www.youtube.com/watch?
ほのぼのとさせてくれる映画なので万人向き。88点くらい。
ライアン・ゴズリングが良い。
さ、さ、アカデミー賞の発表だ。