「サウルの息子」とこれは観ないつもりだったのが
先輩からチケットを頂いたので
ならばとありがたく有楽町まで足を運んだ。
映画「アイヒマン・ショー歴史を映した男たち」
ホロコーストの実態を世界に明らかにするために
この裁判の模様が映像化され全世界に向けて発信される。
4カ月にもわたる長期間その制作に携わった
TVスタッフたちのドキュメンタリー。
歴史上の真実が怖い映画。
学校の近代史の教材にもなりそうだ。
「スポットライト」は新聞社のスタッフだったがこちらはTV。
ガガーリンの宇宙飛行とキューバ危機との試聴率争いや
殺人予告の脅迫状、ホテル・オーナーとの会話など
映画的な場面もあるが、主役は被告人アイヒマンだ。
プロデューサーは大虐殺の一責任者であるアイヒマンも
突然現れた怪物ではなく人間なんだということを暴きたくて
ひたすら銃弾ガラスに囲まれたアイヒマンの顔を追うが
アイヒマンはピクリともしない。
生存者の証言を聞いていても表情が変わらない。