「じゅんぺーさんが亡くなりました」
2週間前のこの訃報に言葉を失った私は
同じ内容の多くのメールやlineに返信もできぬまま
ここにきてようやく落ち着きを取り戻した。
「じゅんぺー」とはニックネームで、しかも女性で、
さらには友人の中でも親しくさせてもらっていた
私にとって大切な人だった。
私にとって大切な人だった。
美しい人だった。
ソニーミュージック歴代でもその美しさは際立っており
1983年の人事異動で初めて彼女に会った時
「こんな綺麗な女子社員がいるのか」と驚いたほどだった。
1990年から続いている「のなかい」の
第1回目からの重要メンバーの一人だった。
花でたとえるなら可憐な紫の勿忘草のように
美人というより麗人と呼ぶにふさわしい
品があって愛らしく、おしとやかで控え目で優しい人だった。
社員バンドをバックに吉永小百合と三田明の
「明日は咲こう花咲こう」をデュエットしたことがあった。
若い頃の吉永小百合にイメージを重ねていた。
そんなじゅんぺーには病魔との戦いの歴史があった。
それでも昨年のじゅんぺーの復帰を祝う「のなかい」には
元気な顔を出していたし、
今年2月のくりじーの還暦祝い会にも参加していた。
わずか3か月前のことだ。
親しい友人を失うのは
特に自分よりも若い人が亡くなるのは
親や身内との別れと別の悲しさがある。
もしかしたら私たち世代は
こんな場面にこれから何回も出遭うのかもしれない。
その度にこういう思いにさせられるんじゃたまらない。
ご冥福をお祈りするとか言う前に
今はただただ、早すぎるじゅんぺーの死を悼む。
ご葬儀は家族葬で執り行われた。