ボストン・グローブ紙の記者たちが
カトリック教会の多くの神父たちによる性的虐待と
カトリック教会の多くの神父たちによる性的虐待と
教会がそれを組織ぐるみで隠ぺいしていた事実を暴いていく
これも史実に基づいた映画。
今年の第88回アカデミー賞の作品賞と脚本賞ってことは
堂々のグランプリにあたる。
「ルーム」の(なんじゃこりゃ)に比べるとさすがに出来はいい。
淡々と取材を進めて核心まで辿りつくだけなので
サスペンスものみたいな暴力も事故もなく地味なんだけど
セリフが多いわりにテンポも良く眠くはならない。
まあそこそこ満足できたので
まだ公開されてない「レヴェナント」への期待はますますしぼむ。
まあそこそこ満足できたので
まだ公開されてない「レヴェナント」への期待はますますしぼむ。
でもここ数年の作品賞と比べるなら
「バードマン」と「アルゴ」の中間くらいの評価かな。。
紅一点の記者のレイチェル・マクアダムスは
「きみに読む物語」「きみがぼくを見つけた日」
「ミッドナイト・イン・パリ」「アバウトタイム」など
今回の映画での存在感はそれほどない。
昨日の朝日新聞にボストングローブ紙の記者2人の
本人インタビューが載ってる。
本人インタビューが載ってる。
ただ、私にはどうしても理解できない背景があって
それは<宗教>で、
アメリカ社会におけるキリスト教の位置が想像できないから
(なんでもできる)カトリック教会に立ち向かうという
その行為がどれほど大変で勇気のいることか実はわからない。
その地域の大司教まで記事のターゲットにするってのは
いくらジャーナリストが真実を求めると言ったって、
最近はミサにも行かない信者も増えてるとは言ったって
相手はキリスト教だもの、もの凄いことなんだろうと思う。
企業の陰謀を暴くとか国会議員の汚職を追求するなんてのとは
比べものにならないくらい大変かもしれない。
パナマ文書よりももしかしたらとんでもないのかもしれない。
日本はゲス不倫を扱った週刊誌は売り切れたんだそうだ
アメリカに限らず全世界のキリスト教徒は
この映画を観てどういう感想を抱くんだろうと思った。
神棚も仏壇もある私はそう思った。
今読んでいる本には親鸞も煩悩に苦しんだとある。
「歎異抄」で言っている、誰だって<煩悩具足の凡夫>だと。
私はこれも難しくてよくわからないが
別に何教だっていいんだ、人にお説教垂れる聖職者なら
このくらいの境地には至って欲しいものだ。
今読んでいる本には親鸞も煩悩に苦しんだとある。
「歎異抄」で言っている、誰だって<煩悩具足の凡夫>だと。
私はこれも難しくてよくわからないが
別に何教だっていいんだ、人にお説教垂れる聖職者なら
このくらいの境地には至って欲しいものだ。