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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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「レコードマンの世紀」 飯田恆雄著

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「日本洋楽研究会」とか称しながら
<日本洋楽の歴史>にあまりにも無知だった己を知り
心から恥じることになった本だった。

「レコードマンの世紀」


<黒船来航からひばり絶唱まで>のコピーの下、
日本のレコード産業がどう誕生し第二次大戦を挟んで
どういう経緯を辿り現代につながっているか、
会社間のヒット曲競争や引き抜き合戦、M&A、
海外レーベルとの契約、他業種との関係など
めまぐるしく変化する世相をからめながら淡々と描く。

日本レコード産業の歴史は最古のレコード会社である
日本コロムビアの前身の「日本蓄音機商会」が
1910年(明治43年)に設立されて以来わずか100年にすぎない。
それなのにこの本の3分の2を占める戦前の出来事を
私はほとんど知らなかった。

目からウロコだったのは
レコード会社って最初は外資だったという事実だ。
え~~~レコード業界って戦前は外資だったの?
日本コロムビアに至っては三代目まで外国人社長だった。
こんなもんで私はよく40年近く業界にいられたものだ。
いやしくも1レーベルの代表であったり
リタイア後に大学で講義したりしてた私が
歴史好きなんて言いながら自分の足元の歴史すら知らず
その視野の狭さには恥ずかしくて穴があったら入りたい心境。
すみません!みたいな。

ふぅ~。

大正になるまで「流行唄(はやりうた)」という呼び方はなくて
「新民謡」と呼ばれていたとか
開戦直前の外資が全部引き揚げた後の
日本コロムビアの市場シェアは60%だったとか
電機メーカーや日産や官僚や政治家、駐留軍の果たした功罪
コロムビアとビクターにテイチクがからんだ熾烈な戦い、
新興勢力の登場や海外のレーベルの栄枯盛衰、
ハラハラするような人間模様、ドロドロな怨恨関係もあって
淡々と書いているのにドラマチックな歴史書になっている。

この本は2年前の2012年に発行されている。
著者の飯田恆雄という方は日本コロムビアの
プロデューサーだった人で
日本コロムビアの社史が柱になっている。

ここを見ると歴史はわかるが読み物としては弱い↓


ヤクルトの応援歌の「東京音頭」
踊り踊るならチョイと東京音頭~♪ ってあれだ。


1933年(昭和8年)にヒットしたこの歌のクレジットには
≪「丸の内音頭」の替え歌≫とあったそうだ。
何故ならこの歌は日劇前のガード下の小料理屋の主人
井上忠次郎が日本ビクターに持ち込んだ企画だったからだ。
なのでその店にはビクターから贈られた
<東京音頭創作者・井上忠次郎氏に贈る>と刻まれた
金メダルがあったという。
その孫がブルー・コメッツの井上忠夫だというから面白い。

3200円と高い本はソニーの大竹ケンさんから頂いた。
謝。


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生ハムうまし

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役得なんて言うと卑しいがその通りかも。

八ヶ岳食工房つまり元フォノグラムの加藤公貞さんから
氏の「パイレーツロック」(9月21日オンエア)の前に
<生ハムお試しセット>が届けられた。


9月21日は、八ヶ岳食工房に併設のミュージック・カフェ
「サタデー&サンデー」の今期最終営業日に当たるそうで
この日に今年度のカフェシーズン営業を終えてから
加藤さんは自分の「パイレーツロック」を聞くことになる。



これからは通常の店頭営業のみ、
ソールドアウト中の通販は来年1月から再開になる。

まずはメイン商品の生ハムを頂く。
塩分控えめなのにうまい。
生ハムと言うとプロシュートみたいなしょっぱくてヒラヒラの
結構硬かったりするものを想像するんだけど
ここのは厚くて柔らかくねっとりとした食感がある。
ソーセージはスパイシーで甘い、バジルの香りが特徴だ。
ボリュームがあるからおつまみというよりメインになりそうだ。
「赤ワイン生ハム」は来年からの新商品で
今は文字通りお試し期間。
これはねえ、食べたことのない味、私には少々脂っぽいか。


ただでもらったからほめるわけじゃないけど
(少しそういう気分もあるけど)
メインの生ハムが美味しいのは確かなので
1月になったら私も贈答用も含めて注文しようと思った。
歯に問題のある年輩の方には特にいいかもしれない。


何日か前と同じ繰り返しになるが
ボンジョヴィ&デフレパードから生ハム&ソーセージへの
華麗なる転身。
やり続けて成功の道を歩んでいるところが凄い。

これを書いていて加藤公貞の「公」は「ハム」と読めることを発見した。
本人にお礼も兼ねてメールしたら
「そうなんです、小学生の時は『ハムサダ』と呼ばれてました」
と返事が来た。今朝は八ヶ岳14℃だそうだ。


今日はこれを聴こう。
80年代後半に加藤さんが担当してた
シンデレラの「シェイク・ミー」
しかし、どう考えても生ハムとは結びつかない。
<肉食系>って感じだけは共通してるかな。

ゆるキャラグランプリ

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台風が来る前にと早めに彼岸の墓参りに来ている。

こちらにいるとスコットランドの投票より
≪ゆるキャラグランプリ≫で地元の「ぐんまちゃん」
中間投票でトップにいる方がニュースに思える。
街を歩けばそこここに「ぐんまちゃん」がいる。




そろそろ「都道府県魅力度ランキング」も発表になる。
こちらはぐんまちゃんの群馬は埼玉、佐賀、茨城と
毎年熾烈な<日本最下位争い>を繰り広げている。
このランキングも理由の一つなのだろう
県庁に「ぐんまイメージアップ推進室」なる部門ができて
ぐんまちゃんもそこが頑張っているようだ。
今年は富岡製糸場もあって
少しランクアップするのかもしれないが
例えば47位が37位くらいになっちゃったら
それは逆に埋没して目立たないってことじゃなかろうか。

「奥さんが強そうな都道府県ランキング」というのもある。
こちらの1位は大阪府、2位が群馬県、
1位と2位を足すと全投票数の半分を越えるそうだ。
「かかあ天下」は全国的に有名らしい。

ゆるキャラもB級グルメも個人的には興味ないが
父が高知から移した野中家先祖代々の墓に参り
駅前の東横インに泊まり
全国どこにでもある居酒屋チェーンで飲んだ。


ミニお遍路さん

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「四国八十八箇所巡り」はブームとはいっても

実際に行くのはそう簡単ではないので
日本各地に「八十八箇所」がある。
「関東・・」や「御府内・・」「多摩・・」などあり
東京で一番小さいのは深川不動の二階だ。

高幡不動の「山内八十八箇所」をお遍路した。
ここは軽いハイキングの感じで山の中を歩く。


「こないだの豪雨で雷がこの木に落ちて焦げた。
それでも死なずにいるから気をもらうんだ」と
地元のオジサンが親しげに話しかけてくる。


三十七番札所<高知県高岡郡窪川町>
ここは私の本籍もあった先祖代々の地ということで
念入りに手を合わせた。


ここ金剛寺には土方歳三の銅像が建っていて
皆が記念撮影している。


そこでふと土方ゆかりの地を散策しようと思いつき
浅川を渡ることにした。

私の好きな都立日野高校の隣に
土方の墓地のある「石田(せきでん)寺」があり
いつも誰かがお参りしている。


土方の生家は「土方歳三資料館」となっているが
毎月2日間しか開かない。
それでもここにも記念撮影する家族がいた。


日野にはまだまだ多くのゆかりの地があるんだけど
この日はもう2時間以上のお遍路でギブアップ。

こうして世間のお彼岸前に私の彼岸は終了した。

デング熱に関する情報はこちらから-政府広報: PR

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デング熱に国内で感染した患者さんが報告されています。詳しい情報はこちらから

オススメプレイリストから

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最近の≪ミュージックアンリミテッド≫は
<オススメプレイリスト>が一気に増えた。

北中さんやピーター・バラカン、
わが政則さんや大貫憲章さんなど
知り合いの方の名前も多いが
選者のわからないリストから面白いものを
たまに発見するのも楽しい。

「今月のトリビア」という長く続いているリストがあって
「ベジタリアンアーティスト特集」「酔っぱらいの歌」など
私の発想にはない選曲をしてくれる。
敬老の日に合わせた<ご長寿アーティスト>や
<ちょいワルさん>という特集の時は
(洋楽大物はほとんど長寿でほとんどワルだろう)と
聴きながら腹の中でツッコミ入れたりした。

「ちょいトピ」というプレイリストは
時事に関係する選曲をしていてこれは秀逸だ。
直近は<スコットランド出身アーティスト特集>
数か月前は<ソ連時代に放送禁止だったアーティスト>
なんてのをやってくれてた。
この切り口で今後もずっと続けて欲しい。
誰が選曲しているのか今度関さんに聞いてみよう。

こんな風に仕事だけじゃなくミュージックアンリミテッドは
部屋のBGMとしても充分に満喫させてもらってる。


さて私のかかわっている
≪洋楽業界OBファイル≫
この「パイレーツロックMU版」みたいなプレイリストの
今月は元東京FMの青山悌三さんだ。



そのリストの中から余りにも定番ではあるけど
フォー・シーズンズ「シェリー」(1962年)



今週末に映画「ジャージーボーイズ」が公開、
この映画はすぐに観に行くぜ


ピンクフロイド新譜発売

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ピンクフロイドの新譜が出る。


20年ぶりになるらしい。
そんなことってあるのかいな。

「原子心母」を手にしたのは1970年だから
44年前で私が22才の時だもの。
そのグループが「ニュー・アルバム」
・・・マジか
そんなことってあるのかいな。

今朝パソコン開けたらいきなりこのニュース
いや~たまげた。
チラ見したところだと前作制作時に録音していたものを
作業し直したらしい(詳しくはまだ読めていない)。

ピンクフロイドのサイトはここ


新譜のタイトルは
「永遠(TOWA) / The Endless River」

11月12日発売予定


サイトの中にあったアナログの2枚組セットが
44年前に戻るようでカッコいい。
やっぱこういう喜びはミュージックアンリミテッドじゃ無理だな。



軽度肥満

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<小さな腎臓結石があります>

<軽度肥満です>
1年後に再検査を受けて下さい

と、人間ドックの診断成績書が届いた。


私の無料の人間ドックは1年おきだ。
15年くらい前は1泊2日だったものが
最近ではベーシックな検査は午前中に終わり、
食事して戻るともう結果を見ながらの面談になる。

「GOT,GPT,γ-GTPの数値が前回より下がってますね」
「ここに小さな結石が見えますがまあ今はまだ様子見でしょう」
「腹囲は、、これは年齢によるものもあるだろうなあ」

肝機能の数値が下がったのは検査前の2晩禁酒したからで
腹の出てるのは充分自覚してるし。

「オプションの胸部CTの結果は後日ご自宅にお送りします。
万一緊急に精密検査が必要な場合はお電話します」
そして緊急電話もなく最終成績書として結果が届いた。

「1年後の再検査」というのは次まで何もしないってことだ。
それにしても10数年色々な診断をされ再検査もしてきた中で
<軽度肥満>と認定されたのは初めてだ。
と言うか、自分の人生で<肥満>と評されたのはこれが初。

<このまま続くと種々の生活習慣病を誘発する恐れがあります。
食事、運動療法を受けて下さい>

受けないっしょ。
努力しないでぽっこりお腹を解消するいい方法はないものか。

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好き好きシャーツ

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ラジコ・プレミアムのおかげで関東にも

リスナーが増えているとかでそれは喜ばしい。
(無料ならもっと増えるのに)

21日の加藤さんの放送はそれにしても面白かった。
オープニングから20分近くトークばかりになった理由は
普段は相づちしかしない政則さんが
我慢できずに思わず参加してしまったことによる。
そのくらい業界を脱出した加藤さんの話が
魅力的だったということだ。

その前の元ロックショウ編集長宮崎真理子さんの回は
トークというより選曲の妙でこれも面白かった。


テーマは
「巻末特集アーティストたち」
『ロックショウ』の表紙や巻頭にはならなかったが
巻末グラビアにはなったアーティストの意。

これがプレイリスト

M1 好き好きシャーツ/ヘアカット・ワンハンドレッド
M2 トゥルー/スパンダー・バレエ
M3 リラックス/フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
M4 ザ・リドル/ニック・カーショウ
M5 アブソルート/スクリッティ・ポリッティ
M6 反逆のアイドル(Rebel Yell)/ビリー・アイドル
M7 オーディナリー・デイ/キュリオシティ・キルド・ザ・キャット
M8 ラブ・ミサイル/ジグジグ・スパトニック
M9 スピリット・イン・ザ・スカイ/ドクター&メディックス
M10ザ・モーティヴ/ゼン・ジェリコ
M11 ロックバルーンは99/ネーナ
M12 想い出のサマー/ブライアン・アダムス
M13 オリジナル・シン/イン・エクセス
M14 恋はスティミュレーション/ワ・ワ・ニー
M15ギブミーユアラブミゲール・ボセ
M16 キリング・ムーン/エコー&ザ・バニーメン
M17 ワンハンドレッド・イヤーズ/キュアー
M18 イン・フィアー・オブ・フィアー/バウハウス
M19カッツ・ユー・アップピーターマーフィ
M20ソー・アライヴラヴ&ロケッツ
M21ブルース・フロム・ア・ガン/ジーザス&メリーチェイン
                                     
キュアーやバウハウスなどこの番組では珍しかったし
ジェネレーションXは日本ではどうしてイマイチだったんだろうと
思いながら聴いた。

今日聴いてみるのはヘアカット100
これを「ヘアカットひゃく」と読む人がいる。
でもB-52を「ビーごじゅうに」と読んだりすることはあるか。

ヘアカット・ワンハンドレッド、1982年。
私も大好きだった「好き好きシャーツ」
誰が付けたかこの邦題、私は良いと思ってまーす。
Favorite Shirts- Boy Meets Girl




定額制読み放題

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電子書籍リーダーのkindleが手放せない。


音楽と本って二卵性双生児みたいなもので
業界が直面している課題は近いものがある。
音楽の方が少し展開が早いかもしれない。

なので将来は<定額制音楽聴き放題>のように
本や雑誌も<定額制本読み放題>なんてのが
出るだろうと思ってたら
とっくにそんなサービスは始まっていて
特にコミックは当たっているらしい。

先日新しくしたスマホのサイズを見て
(これならスマホで電子書籍も読めるじゃん)と思ったら
こっちもとっくに始まっていた。

世の進歩にちょっとづつ遅れながら追いかけてる感じの私だ。
それでもkindleのペーパーホワイトの読みやすさは
スマホでは得られないので
今は一見似たようなこの2つを持ち歩いてる。



電車の中でkindleで「三国志」を読みながら、
登場する人名や地名をスマホで検索して確認しながら
読書している私の姿はかなり異様な光景だろうと思う。


ところで、厳しい状況にあるらしいTPPの日米交渉。
TPPには著作権の保護期間を70年に延長しようとする
案件も入っている。
あれが通ると、著作権が消滅した或いは権利者が許諾した作品を
無料でネットで閲覧できるというサービスは大打撃だろう。
吉川英治の「三国志」「私本太平記」「宮本武蔵」もそこに含まれる。

著作権を守るのは大切なことなので
そうなったらそれこそ<定額制読み放題>だろうな。
値ごろ感は毎月1000円かな。

草原の英雄

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把瑠都も最初からかなりの怪物だったけど
逸ノ城っていうのはどうやらそれ以上だ。
新入幕なのに横綱鶴竜に勝ち今日は白鵬と対戦する。


初土俵から5場所目でまだまげも結えないこの新人力士は
モンゴル遊牧民出身の21才で4年前に来日、
水道の蛇口から水が出るのが珍しかったと言っている。

2m近い上に200kgもあるからとにかくでかい、
でかくて怪力なのに柔らかくて動きが速い。


仁王様は目をカッと見開いているが
彼は座禅を組んでいるような半眼なので逆に怖い。
インタビューなんか見ると顔に似合わず可愛いかったりする。

新聞によれば力任せだけでなく努力家でもあるそうで
稽古も良くするしすべての取り組みを録画して研究しているという。
考えて相撲を取っているようだ。

それでも今日の白鵬はさすがに名横綱だから
格の違いを見せて秒殺してくれるだろうが
モンゴル出身って、朝青龍や白鵬、鶴竜、日馬富士、
それと昨日73年ぶりに40代で勝ち越した旭天鵬など
強い力士が多く生まれたわけで
あんなのが周りにうじゃうじゃいただろうチンギスハンの
モンゴル帝国はそりゃあ戦いはきっと強かったはずだ。


モンゴルの首都であるウランバートルは<赤い英雄>の意味。
ただ、逸ノ城の出身地はそこから遥か400kmも離れた
オオカミも出る草原らしい。

今日は逸ノ城にちなんで「草原の輝き」
ワーズワースでもナタリー・ウッドでも
ましてやアグネス・チャンでもなく
カーペンターズの「I Need To Be In Love」の邦題は
残念ながら「青春の輝き」だし
本当はピッタリの「草原情歌」はちょっとスローなので、
ここはブルー・コメッツっしょ。
逸ノ城にはこっちのテンポの方が合うし。

1968年「草原の輝き」

GIオレンジへのお誘い

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このたびGIオレンジが

一夜だけの復活ライブを行うことになりました。

12月13日(土)8時~10時
どうか皆様お誘い合わせの上ご来場ください。


会場はロンドン「ハロー・アーツ・センター」
(ウェンブリーのもっと先、ワトフォードの手前みたいです)
入場料は10ポンド

もちろん行きませんが興味深いのはここにこう書いてあることです。

G I Orange are a British pop band who became
a pop phenomena 
in Japan throughout the mid 1980s. 
The group have now reformed after a 30 year break. 
Join them for one of their first UK gigs 
before they embark on a short tour back in Japan in 2015.

あら~!?
来年来るのかしらん?
カールとは4年前に会ったけど他のメンバーとも会いたいな。

GI Orange の公式HPをチェックしているとそのへんのことが
わかるかもしれません。


曲がこれしかないのは仕方ないす。
「サイキック・マジック」



映画「ジャージーボーイズ」

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同名ミュージカルの映画化で
しかも主人公がフォーシーズンズだから
どう転んでも音楽映画なんだけど
映画館の客の顔が他の音楽映画と違う。

クリント・イーストウッド監督のせいか
平日の昼間に普通のオジサンとオバサンで
ほぼ満席に近い。
そして面白かった。

「ジャージーボーイズ」


<ジャージ姿の少年たち>ではなくて
ニュージャージー州の少年たち。
60年代に「シェリー」「恋のヤセがまん」「恋のハリキリ・ボーイ」
「悲しき朝焼け」「悲しきラグドール」などのヒット曲がある
フォーシーズンズの物語。

無名の少年たちがトップスターの座をつかみ
嫉妬、借金、離婚、崩壊、解散の果てに
音楽でまた結びつく・・みたいな、ストーリーはありがちでも
フランキー・ヴァリだけの物語ではなく
メンバーのトミー・デヴィートのでたらめさ
ビジネス感覚のあるボブ・ゴーディオの作曲
名物プロデューサーのボブ・クルーなど
それぞれのキャラが立っていてわかりやすい
ヒット曲もいっぱい。
ソロの「君の瞳に恋してる」なんて
好きな曲ではなくても結構ジンとくる。

今年の来日公演に行かなかったのを悔やむ。
ミュージカルも観たくなる。

復活してからのヒット曲であるこの曲も
いい感じのシーンで使われている。
「愛はまぼろし」(1975年)


もう1曲エンジェルズの歌っていたこれも印象的だった
「あたしのボーイフレンド」(1963年)


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身の丈の交際会議費

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10月1日です。
本日は(株)日本洋楽研究会の創立記念日であります。
6年が過ぎて今日から7年目に突入、
大方の予想よりも長く続いています。
経理をみてもらっている白石さんが毎回曰く

「こんなケチな会社見たことない」

仰る通りです。
経費なんて消耗品以外は定期代くらいのものです。
生業をリタイアしての仕事の目標は<楽しさの追求>なので
(ちょっとそういうのは)とか(うっ、面倒くさそう)なのは受けず
その傲慢さのため収入は少ないですから当然支出を抑えます。

特別な出費は事前協議することにしています。
先週、岡田さんにメールしました。

「会議費の申請です。**さんたちにプロモーションします。
夜だと普通の飲み会になっちゃうのでランチにしました。
5000円くらいだと思いますがいいでしょうか」
「どうぞ」

こうして何年ぶりかの<交際会議費>が発生しました。
六本木「御膳房」
ビールもなく定食を取っての普通の昼食が何故か嬉しく。


ケチだろうが貧乏会社だろうがともかく6周年記念日。
身の丈の楽しい仕事はまだまだこれからもありそうです。



レジェンドたちによる番組

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番組はそろそろ年末スケジュールが出始めていて

昨日は年末特番の一回でもある
朝妻一郎さん&折田育造さんの重鎮お二人による
≪60年代ポップス対談、パート2≫が収録された。


4月6日放送の第一回目の対談では
番組に収録しきれずに残った選曲に
あらたに曲を加えて今回も熱いトークだった。

しかも番組収録の最後には
「次はabcやアトランティックかな」と話していたから、
洋楽レジェンド同士のこのコンビは
番組の貴重なセミレギュラーになるかもしれない。


今回はスタジオの関係で3回分だけの収録になり
後の2回は朝日新聞の篠崎弘さん
ミュージックマガジン社の浅野純さん

篠崎さんは長期連載中の「民謡をたどって」の取材のため
ずっと日本中を飛び回っている。
その間のわずかな自由時間を頂いて出演してもらった。
小学6年生で聴いたというジェリーとペースメイカーズから
ロック、プログレ、ケルト、そしてオハコのアジアの音楽まで。


放送は10月26日


浅野さんは1983年にミュージックマガジン社に入社
ビートルズやストーンズ、大滝詠一などの増刊号の編集の他に
「レコードコレクターズ」の例の「洋楽マン列伝」の担当者でもある。
とうようさんに憧れて入社したくらいだから
選曲もトップ40パターンではなくて大好きなサルサがメイン
番組関係者としてはこういう風にジャンルが広がるのは嬉しい。


放送は10月19日

終わった後はいつもの魚民でいつもと同じメニューで
いつもと同じ魚民ブランドの麦焼酎を2本空け
オンエアはできないオフレコ話に花が咲いたのでありましたよ




今日は篠崎さんの選曲の中からこの曲
ビートルズそっくりさんバンドと言うよりパロディバンド
ラトルズの「クエスチョナー」
ちゃんと出来上がってるとこが偉い
もちろん番組では初めてかけた曲となる。





35年目のボストン

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「ボストン」35年ぶり二度目の来日公演


初代担当の森下さんと二代目の私が並んで観た。


この2人にはボストンでは因縁がある。
EPICソニーが設立され独立して市ヶ谷を出る時に
いくつかのアーティストの担当替えが行われた。
森下さんが担当していたボストンはEPICだったから
新会社の私に移り、私のエアロスミスはCBSだったので
森下さんが担当でCBSソニーに残った。

デビューLPの「幻想飛行」を売った森下さんにとっては
「身を切られるような思い」だったという。
そして何たること、ライブを観るのも昨夜が初めてだという。
「前回はジャーニーの初来日とぶつかってたんで見てないのよ。
しかもあの渋公に200人しか客が入っていなかった日よ」

1976年「幻想飛行」発売
1978年「ドントルックバック」EPICソニー第一号新譜として発売
1979年4月、初来日武道館

トントンと進んだボストンの物語が
まさかこの後8年周期のアルバム発売になり
35年後の2014年まで日本に来ることもなかった
なんてことになろうとは当時は想像もしていない。


予想を遥かに上回る超満員の武道館の客は
50代男性が中心のまさに計算上はあの時代のファンで
35年前と同じ「ロックンロールバンド」から始まった演奏は
アメリカで6月から始めていたツアーだから
息の合った安心してみられるステージになっている。
トム・ショルツ以外のメンバーは名前も知らないが
新ヴォーカルはそっくりなので違和感はない。
ひずんでいながら透明感のあるギターも健在。
ハードロックなんかじゃない、ボストンはプログレっぽく
安心して聴ける「大人のロック」であった。
ただねえ、バックライトで目が眩しいのが唯一の欠点だな。
飛蚊症で激しい照明はキツイんだから。


九段下までの帰り道を森下さんと話した。
今は毎日12000歩を歩き30分の水泳が日課だという。
喫煙はとっくに止めてお酒は「少々」で済ませているという。

日本人で一番トムと親しかったのは堤さんだったと思う。
取材やライブに関係ない時でも2人はいつも一緒にいた。
恐らくあれはギターアンプの話だった。
35年ぶりの来日でトムが最も再会したかったのは
今は亡きテリー堤さんだったんじゃないだろうか。

35年は長いようで短いようでやっぱり長かったんだよ。

今日は森下さんが心血を注いでプロモーションしたこの曲にしよう
デビュー・シングルでもある「More Than A Feeling」
違うよ、邦題「宇宙の彼方へ」


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