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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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日本一安い遊園地

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入場料無料。駐車場無料。
飛行塔、ミニジェットコースター、ゴーカート、豆機関車など
大型遊具はすべて1回50円(回数券は500円で11枚綴り)。
3歳以下の子供は成人の付き添いが必要(無料)。
小型遊具類はなんと1回10円。







お盆なので普段はガラガラの遊園地が
見たこともないような混雑で人気遊具には行列ができる
(10分くらいだけど)


私が6歳の時に開園した遊園地がまだこうして現役でいる。
前橋「るなぱあく」


<日本一安い遊園地>なのだという

元々市営の遊園地だったものが10年前にNPOに運営が移り
名称が変わった。
私の頃は「中央児童遊園」という名前で動物園も併園していて、
小学校低学年の写生会はここだった。
幼い息子もここに来た。
今年は孫の歓声を聞いている。
いかにも小市民のお盆の帰省。

2枚の回数券(合計1000円)を全部使って2時間。
「もくばに乗りたい」「いいよ」2人で20円。
この木馬は国の「登録有形文化財」なんだそうで
60年前に私も乗っている。
その頃から変わらず今も10円。



遊具の値段が安いだけでなく、従業員も親切で、
「タクシー乗り場はありますか」と聞いた私に
「言ってもらえれば呼びますよ」と信じられない答が返ってきた。

東京ディズニーリゾートは午後6時以降に入れる
「アフターシックス・パスポート」の入場料を
9月1日から3900円に値上げすると12日に発表した。


お化けの提灯消えちゃった

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「日本一安い遊園地」のすぐ近くに群馬県庁があって

その前にゆるキャラ「ぐんまちゃん」の石像がある。
いつの間にできたのか私は知らなかった。



そこから歩いてすぐの所に桃井小学校がある。
富岡製糸工場開設と同じ1872年(明治5年)の開校だから
今年で142年にもなる。

毎年終戦記念日の度に特集で取り上げられる
終戦に導いた総理大臣、鈴木貫太郎がこの出身だ。
(そのあたりのことは3年前にも書いてるので省略)



終戦の詔勅が放送された8月15日
それを阻止しようとする陸軍将校たちが起こした
クーデター未遂事件(宮城事件)があり
そのターゲットの一人にされた鈴木貫太郎だった。

娘さんが音楽評論家の鈴木道子先生なんだけど
当時の様子を道子先生が語っているのを今年TVで初めて見た。
まあ自分の父親のことなんだから証言できるのは当然としても
「父(鈴木貫太郎)はその頃」と先生が話すのを
歴史好きな私はなんか不思議な感じで見た。

その桃井小学校からしばらく行くと私の実家がある。

大昔、お盆になるとこのあたりの子供たちは
それぞれに手作りの空き缶提灯を下げて広場に集まり
「盆だ盆だ提灯だ お化けの提灯消えちゃった」
みなで声を合わせて町を練り歩いた。

広場には戸建て住宅が建ち
いつの間にか子供の姿を見かけなくなり
今では老人と駐車場と廃屋の町になった。
墓参りを終えたうちの孫たちも
祖父の実家は通り過ぎることもなくホテルに戻る。

「夏祭り」

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お盆と甲子園の高校野球の時期は重なる。


TVから応援歌「夏祭り」が毎試合聞こえてくる。
ジッタリンジンのヒットは1990年、
ホワイトベリーがカバーしたのは2000年だから
今の高校生はどちらも知らないと思われる。

2000年4月に立ち上げた新しい事務所
「フィールド・オブ・ドリームス」で契約した
第一号アーティストがホワイトベリーで、
その数ヵ月後に早くもこの大ヒット曲が生まれ
あれよあれよという間に紅白まで出てしまった。
そんな記憶があまりに強烈なので
私にとっての「夏祭り」はホワイトベリーに他ならない。

北海道北見在住の女子中学生バンドの活動期間は
歌詞の「打ち上げ花火」のように短く、
また事務所も私のせいで短命だったこととも重なり
記憶は強烈であると同時に切なさも同居している。

とは言え、「狙いうち」「サウスポー」などと並ぶ
甲子園のスタンダード応援歌にまでなった歌のヒットに
私も少しはかかわっていたかと思えばやはり嬉しい。


「夏祭り」はヤクルト応援団のチャンステーマでもある。
今年8月7日、神宮球場の対阪神戦5回裏
元ホワイトベリーヴォーカルのyukkiが生歌を披露した。



彼女は今もバリバリに音楽活動をしている。


前田由紀のブログ

1964年の敗戦投手

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歴史は勉強のように表面をなぞるだけでなく
裏側をちょっと覗くともっと楽しむことができる。
歴史という地図アプリのプラス⊕を押して
軽くズームするだけで面白いシーンが見えてくる。
それも人それぞれの視点によって違うシーンが。

1964年の出来事で、誰でも言うのは東京オリンピックだろう。
でも、あれに国交正常化前の中国は参加していない、
どころか大会中に初の核実験をやったなんてあまり語られない。

ビートルズの日本デビューも気にかけていたのはクラスで数人で、
前に書いたようにアイドルとしてはビートルズと同じ2月デビューの
西郷輝彦の方が圧倒的に人気があった

前年にデビューしていた舟木一夫三田明と西郷輝彦で
<青春歌謡ブーム>は絶頂期に入ることになる。
この後も、安達明「潮風を待つ少女」、久保浩「霧の中の少女」など
続々と似たような歌で新人がデビューしてくる。
(高橋裕二さんは否定するのだが「木枯らしの少女」という邦題は
このあたりの無意識な記憶が深層にあるのではないかと私は思う)

この時代、売れるとなったらアイドルは毎月シングルを出した。
ビートルズも3月に「プリーズプリーズ・ミー」4月に「シーラブスユー」
「キャント・バイ・ミー・ラブ」「フロム・ミー・トゥー・ユー」と
立て続けにシングルを発売した。
西郷輝彦は「君だけを」から2ヵ月ごとに「チャペルに続く白い道」
「星空のあいつ」「17才のこの胸に」。
三田明は3月「友よ歌おう」4月「若い港」5月「ごめんねチコちゃん」
橋幸夫の「恋をするなら」などのリズム歌謡シリーズは夏からだ)

そして今日の本題、舟木一夫だ。
舟木一夫は1月の「ああ青春の胸の血は」のヒットの後
3月に2枚のシングルを発売している。
「君たちがいて僕がいた」と「涙の敗戦投手」

「君たちがいて僕がいた」に比べると「涙の敗戦投手」は
ファン以外にはそれほど有名な曲ではない。
なぜ2枚のシングルを同時発売したのか・・
その事情はわからないが
発売日の直後の3月28日から甲子園で始まった
春の選抜高校野球大会にヒントはありそうだ。
お茶の間で盛り上がっていた高校野球、
舟木学園ソングの終盤をそれで締めようとしたのかもしれない。

ちなみにこの春の大会の優勝校は徳島海南高校。
エースは尾崎将司、後のジャンボ尾崎だ。
この歌は敗戦投手を歌っているのだから
尾崎ただ一人がこの歌に当てはまらなかったことになる。
面白いなあ。
この年の入場行進曲は「こんにちわ赤ちゃん」

毎日朝早くから中継の高校野球を見ていて思い出した。
1964年の「涙の敗戦投手」舟木一夫
作詞は「高校三年生」と同じ丘灯至夫



ピーターとゴードン、サーチャーズ、ハニカムズ、アニマルズ、
スウィンギング・ブージーンズなんて「なんだ?それ」の時代。
高校野球に比べてマイナーな存在だった洋楽の1964年については
ぱくちゃんが8月31日の「パイレーツロック」で話してくれる。

ロックンロール以外では松島アキラの大ファンであるぱくちゃんも
さすがに舟木一夫の「涙の敗戦投手」は知らなかった。



1964年の青春歌謡

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昨日と同じことを繰り返すと、
1964年という年は東京オリンピックで、
新幹線が開業して首都高ができて
日比谷線が開通して武道館ができた年。
音楽はビートルズから始まったリバプール・サウンズと
エレキと青春歌謡真っ盛りの年であった。

3月発売の舟木一夫の「涙の敗戦投手」の
このシングル盤のジャケット写真には
青春歌謡ファンにとって重要なポイントがある。


B面の
「さらば古い制服よ」というタイトルは
デビューからの学生服スタイルをやめる宣言かと思えた。
(正しいかどうか不安もあるのだけど)
これが最後の学生服姿だったはずだ。
この時、舟木一夫20才
いつまでも「高校生」をやってはいられなかったのだろう。

それを見越していたのかどうかこれもわからないが
舟木一夫と同じ遠藤実門下生の安達明
5月にちょっと違うデザインの学生服姿でデビューする。


少女向け雑誌「女学生の友」に連載されていた小説
「潮風を待つ少女」の主人公の名前が「安達明」だった。
(今のNHKの朝ドラ「花子とアン」の村岡花子も
初期の「女学生の友」に執筆している)


「潮風を待つ少女」


他に「白樺に立つ少女」「春を待つ少女」なんて曲もある。
でもやはり「女学生」が一番有名かもしれない。
2011年に63歳で亡くなっている。

さすがに当時は田舎の高校1年生だった私でも
ビクター・吉田正・橋幸夫・三田明に対する
コロンビア・遠藤実・舟木一夫・安達明の構図には気づいてた。

翌年には叶修二という舟木一夫っぽい歌手が
ポリドールからデビューする。
この曲はまさに遠藤実メロなのにレコード会社が
コロンビアじゃないので作曲者名は変名で書いた
(のだそうだ)。



東京オリンピックも終わった年末のレコード大賞は
「愛と死を見つめて」だった。
(酒井さん、もう仕事してるわ)

ビートルズはこの年、日本で16枚のシングルを発売している。

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1964年の洋邦ベスト10

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ここ数日すっかりこのブログは

「レッツゴー!青春歌謡研究会」の体をなしている。

確かに
私はGSと同じくらい青春歌謡も得意ジャンルであって
この1964年の2月には上野マルベル堂に三田明の
プロマイドを買いに来て、クラスの中沢さんに売ったりしてた。

だけど「日本洋楽研究会」ってのは
<日本に於ける流行洋楽>の研究会だから
日本洋楽がその時どういう環境の中にいたかを
邦楽も含めて検証することは充分に「研究」に値するのだ。
と、こじつけておこう。

1964年にはまだオリコンは生まれていないので、
ヒットの選択に共通した基準はないのだが
個人的なランキングであっても空気感は感じられる。

1964年の洋楽年間チャートは
八木さんの「洋楽ヒットチャート大辞典」によれば

1位 ロシアより愛をこめて     マット・モンロー
2位 花はどこへ行った       キングストン・トリオ
3位 恋のパームスプリングス   トロイ・ドナヒュー
4位 恋はスバヤク          ガス・バッカス
5位 太陽の彼方に          アストロノウツ
6位 ワシントン広場の夜は更けて ヴィレッジ・ストンパーズ
7位 マイ・ボニー  ビートルズwith トニー・シェリダン
8位 ラスベガス万才         エルヴィス・プレスリー
9位 ブーベの恋人          サウンド・トラック
10位 抱きしめたい          ビートルズ

1964年の邦楽チャートは
「年代流行」という素晴らしいサイトからお借りすると
1位 明日があるさ       坂本九
2位 君だけを          西郷輝彦
3位 幸せなら手をたたこう  坂本九
4位 愛と死をみつめて    青山和子
5位 君たちがいて僕がいた 舟木一夫
6位 恋の山手線        小林旭
7位 皆の衆           村田英雄
8位 アンコ椿は恋の花    都はるみ
9位 柔              美空ひばり
10位 お座敷小唄        和田弘とマヒナスターズ


洋邦共に興味深いチャートだ。

洋楽については、映画、TV、ラジオ、フォーク、ビートルズと、
ジャンルというか幅の豊富さに驚く。
この年は他にカンツォーネのヒットも多かった。
しかし、それでもビートルズは10位なんだな。

邦楽はまだ新旧の演歌が強い。
そこに坂本九のポップスと青春歌謡が2曲づつ入っている。

こういう流行歌が町に流れる中、1964年10月10日からの
東京オリンピックは始まったわけだ。

この中から何を聴くかというと、これだ。

「ブーベの恋人」サウンドトラック

https://www.youtube.com/watch?v=wPKcppQOk4E

クラウディア・カルディナーレとジョージ・チャキリス
クラウディア・カルディナーレばかり見ていた気がする。
めちゃくちゃ綺麗だった。


今の時代こんな風にイタリア映画のサウンドトラックが
ヒットするのかと思えばディズニーでもない限り無理じゃなかろうか。

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友よ(カラオケで)歌おう

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恵比寿の「松*」で暑気払いはいかがとのお誘いを受けて
浅ましい私は「松栄」(寿司)と思い込み行ったが誰もいない。
メールをよく見たら「松玄」(蕎麦)だった。

ここでもずっと歌謡曲の話をしてたので今日も歌謡曲話。
今日は≪カラオケで歌う青春歌謡≫編だ。

しかし洋楽人は何故かカラオケ嫌いな人が多い。
鈴木ぱくちゃんや秦さんや赤井さんたちみたいな
洋楽カラオケ専門の人たちはいても
普通のオジサンのようにカラオケに行く人は稀だ。

***

この日はいなかったけどぱくちゃんは歌謡曲だと
松島アキラの「ひとり旅」と「ああ青春に花よ咲け」を歌う。
私も同じだ。
2人とも「湖愁」は歌わない。
2人とも定番の大ヒットじゃなくて中ヒットが好きなのだ。

「ああ、青春に花よ咲け」1962年

https://www.youtube.com/watch?v=cmdbeiEs82s


松島アキラと同じように青春歌謡のさきがけだった北原謙二も
ぱくちゃんは「若い二人」ではなく「北風」を選ぶ。
私は「日暮れの小径」「忘れないさ」ないしはこれだ。
いかにも元カントリー&ウェスタン歌手の歌い方をしてる。
B面曲のタイトルも凄い。

「若い明日」1963年


ここから先はぱくちゃんもギブアップで私の独壇場になる。

橋幸夫は青春歌謡の長男的な存在だが
「いつでも夢を」は嫌いな歌なので私は選ばない。

吉永小百合とのデュエットなら三田明とのやたらに前向きな歌。
10年ほど前の社内バンド合戦で私とジュンペーが歌った歌
(ジュンペー、早く元気になってまた2人で歌おう!)
三田明がまるで橋幸夫のように歌っているところが好きだ。

「明日は咲こう花咲こう」1965年



吉永小百合と三田明のデュエットだとこれも外せない

「若い二人の心斎橋」1964年



三田明単体ならば「美しい十代」より「アイビー東京」を歌う。
歌いたい「みんな名もなく貧しいけれど」はカラオケにはなく
youtubeにもない。
なのでこれにする。三田明3枚目のシングル。
「美しい十代」に似てるとか言っちゃいけない。

「友よ歌おう」1964年



西郷輝彦だったら「星のフラメンコ」ではなく
「チャペルに続く白い道」1964年

舟木一夫だったら「高校三年生」じゃなく
「高原のお嬢さん」1965年

山田太郎だったら「新聞少年」じゃなく
デビュー曲の「清らかな青春」1963年、
これもカラオケもyoutubeもない。

リズム歌謡の橋幸夫は
「チェッチェッチェッ」と「恋のメキシカンロック」に隠れた感のある
「恋と涙の太陽」1966年

こういう選曲のラジオ番組やらせてもらえないかなあ。
(株)日本洋楽研究会に「青春歌謡研究部」でも作るか。

最後にお願い・・・・

1963年前後に高木たかしと同期くらいの感じで
松永清彦という青春歌謡の歌手がいた。
この人のこの歌はどこをどう探してもない。
どなたかご存じじゃないだろうか。

「思い出の星」松永清彦





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献血の現状や血液が輸血を待つ患者さんに届くまでの流れをわかりやすくご紹介

機動破壊

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「ランチしながら打ち合わせましょう」とのお誘いは
ホテルオークラの広東料理「桃花林」の個室


オークラでランチなんて何年ぶりだろ
五目冷やしそばが2160円、とても自分じゃ行けない。

初顔合わせの打ち合わせなのに
勧められるままにビール飲んでしゃべりまくり、
アハハ、新しい仕事はGetできないかもしれない。

岡田さんと歩く
「こんな暑さじゃ仕事してる場合じゃないすもんね、
早く帰って甲子園見ましょう」
「・・・あれ?ここは虎ノ門じゃなくて神谷町じゃん」
もうこのへんの土地勘もなくなってる2人だ。


しかし健大高崎ってのはよく走る。
3盗をああも簡単にできる学校は珍しい。
盗塁の甲子園記録に迫っている。
誰が付けたか
<機動破壊>ってキャッチフレーズも良い。

群馬代表とはいえ知らない高校だからググってみたら
前身は群馬女子短期大学だと、それなら知ってる。
2001年から校名改称して男女共学になったそうだ。

ネットではここの校歌が評判だという。
中森明菜の「Tango Noir」なんかを書いた人の作詞で
「Be Together 」とか 「Wow Wow 」とか
「あの風のように 君のココロに寄りそって飛べたら」
とか、まるでJ-Popだ。
https://www.youtube.com/watch?v=MGJ5jcwLVYQ

TVでは歌われない2番の歌詞
『その指で触れれば そこに愛がじんわり生まれて広がる
Be together Be together 生きる勇気をなくさないため
Wow Wow』

私はコメントを控えよう。

その「機動破壊」はベスト8に残って今日は大阪桐蔭と当たる。
さすがにこのへんまでが限界と思われるが去年も前橋育英が
まさか横浜や常総学院に勝つとは思ってなかったようにわからん。

注目されるのは去年の前橋育英はピッチャーの高橋光成
今年の健大高崎は3番打者の脇本直人だ。
打つわ走るわ本能タイプの肉食系、プロ顔でロッテっぽい顔してる


今日も暑くなりそうだ。今日はオークラに誘われても外出しないぞ。

達者でナ 中野忠晴

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薄く冷房をかけながら
真夏なのに<ひねもすのたりのたり>
怠惰な引きこもりの一日を過ごしていると
体がなまって、飲んでも11時には寝られない。

「ニッポン戦後サブカルチャー史」を観る

NHK Eテレ 8月1日から(金)11時~全10回
作家・演出家の宮沢章夫が講師。
戦後から現在に至る日本のサブカルチャーを辿る。


昨夜はその第4回「深夜ラジオと音楽革命 70年代(1)」


自分が通って来た道でもあるせいで
「オイオイ」と突っ込みたくなる箇所はあったのだが
やっぱり題材そのものが面白いから、
引きこもりじゃなくて、引き込まれた。
こんな大学の講義があれば受講したい。


宮沢章夫なる人のトークで改めて思うのは
自分の意見を主張するのに大切なポイントは
結論を最初に「言い切る」「断言する」ことだ。
その上でそれを証明してみせるという技術と言うか順番、
それさえできれば少しくらい話の辻褄が合わなくても
多少滑舌は悪くたって誰でも講師になれる(言い過ぎか)

今回の講義の場合だと以前大滝詠一さんが言ってたという
≪日本のフォークの祖は1960年三橋美智也の『達者でナ』で
ピークは1972年吉田拓郎のアルバム『元気です』≫説。
これは英語なら<Be fine>と<I'm fine>にあたる≫のだと。

英語で<Be fine>って言うかい?なんてことより
まずは<日本のフォークの祖>なる曲を聴いてみようか

三橋美智也「達者でナ」



大滝さんは三橋美智也が民謡出身という事実の上に、
この歌が1960年発売で、1961年にジョーン・バエズの歌った
「ドナドナ」に歌詞の内容が近い(売られていく馬と牛の違い)
ことでこの歌を日本フォークの祖としたのだろうか。
ただ、作詞の横井弘は田舎から都会へというテーマの歌を
他にもたくさん書いているので珍しいことではない。

むしろこの歌は中野忠晴という作曲家の方が面白い。
wikiが正しいとするなら、戦前はポピュラーシンガーで
レスリー・サロニーというイギリスの歌手の歌をカバーして
「山の人気者」(1934年)の大ヒット曲を出している。
「ダイナ」や「六甲おろし」を最初に吹きこんだ歌手でもあるそうだ。
戦後は作曲家として「おーい中村君」(若山一郎)がこの人だ。
次の「アイヨ何だい三郎君」ももちろんそうだ。
(両方とも歌えるぞ)
大滝さんだったら中野忠晴をどう解説しただろう。

「山の人気者」中野忠晴とコロムビア・リズムボーイズ
(生まれる14年も前のこの歌も私は覚えている。
ヒット曲の寿命が長かった時代のせいかもしれない)





「達者でナ」の(ア~~オーラオーラ)と
「山の人気者」のヨーデル(ユーレイヒー)の世界は近い(断言して笑)

番組「ニッポン戦後サブカルチャー史」

来週第5回目のテーマは「雑誌ワンダーランド 70年代(2)」
(「モーレツからビューティフルへ」雑誌カルチャーが花開く。
「宝島」「ポパイ」「ホールアースカタログ」雑誌の誌面が物語る
生き方や思想をひも解く)
来週もナルホド~と思わせちゃうネタが出てくるかな。
暑いけどみなさん、達者でナ。今日はまだ涼しい方か。

青い影

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ビートルズ、フランス・ギャルが来日した1966年、私は高3だった。
旺文社の模擬試験ですべての志望校の合格率が5%以下になり
これはヤバいかと研数学館の夏休みコースに通った。

浪人して翌1967年は上京して駿台予備校に1ヵ月通ったが
模擬試験が3000番だったか4000番になり衝撃でやめた。

友人もいなくて歌舞伎町の喫茶店でアルバイトしてGSを観に行った。
自分の人生の中で一番暗くて希望の見えない1年だった。
今でも予備校とか塾とかいう単語にはアレルギーがある。

好きだから買ったシングルなのに、本当にいい曲なのに、
これを聴くとあの頃の暗い青春が甦って私は陰鬱になる。

「青い影」プロコル・ハルム



予備校なんて行かずに済むなら行かないに限る。

代々木ゼミナールが多くの校舎を閉鎖のニュース

花火大会の浴衣

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この時期は花火大会に行く浴衣姿の女の子をよく見かける。
たまに伝統的な衣服を身に着けるのはいいことだし
外国人のような左前で着る子が減ったのも喜ばしい。

パーティなどでの女性の和服は華やかで良いのだが
男性の和服がどうもいけない。
なんでだろうかと思う。
浴衣の若いカップルの男はヒョロヒョロで似合わない
正装でも派手すぎると成人式で騒ぐ族みたいになっちゃう

渋めの色の羽織袴で決めてこその着こなしかもしれない
とか書きながら思い出したのは、
今年のクルーズのフォーマルナイトのディナーに
和服で登場した日本人の老夫婦がいて、
奥さんの着物はしっくりその場に溶け込んでいたのに
旦那さんは浮きまくって奇妙な雰囲気を醸し出していた。
やっぱり西洋ではスーツじゃないとと思ったものだ。

うちの家族が和服を着るのは七五三以降は
せいぜい旅館の寝巻の浴衣くらいなものなので関係ない。


昨夜の調布の花火大会
TV中継と二階から上の方だけしか見えない花火を眺め


孫娘はドレスに着替えて「アナと雪の女王」を踊る。


この子も10年もすれば彼氏と花火大会に行くなどと言い出すのだろう。
その時はジイさんが浴衣を買ってあげようかね。

家飲みでは珍しく二日酔いの今日は
幸い涼しいから甲子園決勝まで二度寝することにする。

2人目のLine詐欺犯現る

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Line のアカウントを乗っ取って友人になりすまし

プリペイドカードを買わせる詐欺犯2人目が出た。

昨日友人**から1年ぶりにLineが入った。

「いま、あいてる?」
「久しぶりじゃん、あいてるよ」
「ちょっと買い物頼んでいい?」

(お!来たか、詐欺野郎!!)

「いいよー、webマネーだろ、何枚買えばいい?」
「今どこ?もう天安門から帰って来たの?」

すぐに【**が退出しました】と出て、
その後本人が落ちて【メンバーがいません】になった。

こうして今回の詐欺犯は私の前から消えた。
なんか・・・呆気なくてむしろ残念。
「いくら買えばいい?」とかもっと詐欺犯と話したかった。
<天安門>を出すのが早すぎたようだ。

今度3人目の詐欺lineが入ってきたら
何でもいいからいい加減な会話で引っ張りたいと思う。

「平野先生の米寿のお祝いそんなもんじゃダメだろ」とか
「スイスにコンビニはないって前にも言ったよね」とか
「お香典にwebマネー持ってくなんて非常識だぞ」とか
「そんなことよりお前、今すぐ稲さんに電話しろ。
今日中に連絡なかったらクビだって怒ってたぞ」とか
「離婚話はその後どう進んでるんだよ。
ふじふじとごま屋で飲んでるから来いよ。金貸すよ」

スタンプ代わりの写真を貼るのもいいかもしれない。








こんな風に遊んでいる人はいっぱいいるらしいし。
でも中国はLine できなくなったと聞いてるんだけどな。



ジェリー&ザ・ペースメイカーズ

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カリフォルニアにお住まいのladynobuさんからメールを頂いた。

お好きだった音楽、今お好きな音楽などの話に続いて
(私は音楽漬けバアさんで人生を終わる決心をしました。
それは9月5日のバート・バカラックから始まります)とあった。

そのバート・バカラックがやる会場はビバリーヒルズにある。
「サバン・シアター(Saban Theatre)」


1930年にできた古い劇場でGleeの撮影にも使われたとか。
私は聞いたことがない名前なので行ったことないと思う。
ロサンゼルスでは伝統と由緒のある小屋らしい。

東京では新宿厚生年金がとっくになくなり
中野サンプラザも解体されることが決まり
渋谷公会堂も建て直されることになった。

なんだかなあ・・・と、古ければいいってもんでもないが
新しければいいってもんでもないのに。
特に3会場には想い出がいっぱいあっただけに寂しい。
ロンドンのラウンドハウスやハマースミスがなくなるようなもんだ。

ladynobuさんの行くサバン・シアターのスケジュールを見ると
アクセプト、ABC、エイジア、レオン・ラッセル、エディ・マネー
タワー・オブ・パワー、トッド・ラングレン、アメリカなどの他に
AOR系のアーティストやラスベガス系も多く出ている。

入場料は80ドル前後が多く、それより高いのは
バート・バカラック、ウェイン・ニュートン、ジノ・ヴァネリが125ドル
最高値はポール・アンカの150ドルで
一番安いのはジュディ・コリンズの55ドルといったところ。
日本の相場と比べて特に高いわけではないな。

そのサバン・シアターで9月19日に
「British Invasion Tour 2014」というイベントがある。
100ドル。


Gerry & The Pacemakers
Billy J.Kramer
Chad & Jeremy
Mike Pender's Searchers
Denny Laine of The Moody Blues & Wings

この中から今日聴くのは1963年にビートルズとイギリスでは
人気を二分してた
「ジェリー&ペースメイカーズ」
リバプールでプロデューサーはジョージ・マーティンで
マネージャーはブライアン・エプスタインで
そしてビートルズがこの曲でデビューするはずだったという
これから3曲続けて全英No1になった。

「恋のテクニック(How Do You Do It?)」

https://www.youtube.com/watch?v=qN-8oFU3yIg

日本では発売日の遅れのせいもあって
「マージー河のフェリーボート」の方が有名かもしれない。
私はと言えばDC5派なのでこのバンドには目もくれなかった。

まあ、そもそもかなりの音楽漬けジイさんでない限り
日本ではそれほど語られてはいないと思う。

トイレタイム

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映画館で映画を見る時<The End>の後の
エンディングロール( Rolling Credits)が終わるまでいますかね。
そもそも<The End>とか<完>って最近ないか。




まだ場内が明るくないのに出て行くのは失礼だと書いたら
ある方から、映画の本場アメリカでもみんな出て行きますよ
とメッセージをもらった。
そんなもんかとも思うが、私はかかった曲の
曲名を忘れたりすると最後まで見て確認したい人なのだ。
だから面倒くさそうに足を引く。

それでも2時間半もある映画なんかの場合に
トイレに早く行きたい人の気持ちはわかる。
それはコンサートも同じだから。

だから私は提案したい。
映画はさておき年輩アーティストのライブはトイレ休憩を入れよう。
そしてジャニーズのように会場の9割を女子トイレにしてあげよう。

休憩を取れば年取ったアーティストも一息つけるし
その間にグッズももっと売れるだろう。
グッズ売り場は行列を緩和するためにもっと増やそう。
特にオジサンは欲しくても行列するくらいなら買わないのだ。

ライブそのものも「15分押しで~す」というのをやめて
オンタイムで7時からピシッと始めよう。
ライブ自体もブルース・スプリングスティーンあたりから
始まったのだろうか、3時間超とかいうのはやめよう。
トイレに行きたくなる。
休憩はさんで120分が妥当なところじゃないすかね。

高齢者にとって「オールスタンディング」もあり得ない
パイプ椅子も痛くなるからNG。
国際フォーラムくらいの環境が欲しい。
ゆっくり楽しみたいのですよ。

映画の場合は本編が長いと概してクレジットも長い。
そういう時は(日本人の名前がないかな)なんて見ていれば
意外と早いものだ。

まあ本場アメリカはどうでも、
映画館の真っ暗な階段を「早く!エレベーター」なんて言いながら
下りていくカップルには「転んじまえ」と黒い呪詛をかける私だ。


映画「ファーナス~決別の朝」

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さすがに試写会はロールも完全に終わって明るくなるまで

席を立つ人はいない。やっぱりこの方が映画はしっくりする。

「ファーナス / 決別の朝(Out Of Furnace)」


「クレイジーハート」(いい映画)のスコット・クーパーの新作。

≪寂れた鉄鋼の町ブラドックで育ったラッセル(クリスチャン・ベイル)
は、製鉄所で勤務しながら高齢の父の世話をしている。
一方、彼の弟ロドニー(ケイシー・アフレック)は、
イラク戦争のトラウマを抱えて
鬱屈(うっくつ)した日々を送っていた。
ラッセルは平穏な日々に満足していたが、
ある晩、予想外の事件が起き……≫

絶望的に暗くて不幸で救いのない兄ちゃん。
設定はありがちのアウトローではあるけど
クライムドラマというよりハードボイルド。

もっとバイオレンスだったら、西村寿行になっちゃいそうなところを
バリバリ撃ちまくるわけでもなく抑えた展開が逆に怖くて好ましい。
前半のストーリーの状況説明に無駄がなくて具体的で好ましい。
前半に限らず<思わせぶり><象徴的>なシーンの少ない監督で
そこは好き嫌いが分かれるかもしれないがこれはこれで好ましい。

パールジャムの楽曲「リリース」が
重い感じでオープニングとエンディングにかかるのが
唯一心象風景を表現しているといえるかもしれない。

パールジャムのこの曲は
1991年のデビューアルバム「Ten」に収録されている。
アメリカで1000万枚とか1500万とか2000万とか
確かそれくらい売れたんじゃないだろうか。
グランジゴリゴリのアルバムがそんなに売れるなんて、
しかもデビューアルバムでですよ。
日本ではマライア、マドンナ、MCハマーみたいな年だったから
こういうのを担当させられた日本のA&Rは相当苦労したと思う。
ギミックのないこの手のマジなバンドはマスコミが取り上げないから。

映画で使われていた「リリース」はオープニングがオリジナル
エンディングはこの映画を観た後でヴォーカルパートを録り直した
映画用の新しいバージョンだそうだ。

映画は9月27日公開

「リリース」パールジャム




もう1曲、パールジャムの一番新しい去年のアルバム
「ライトニング・ボルト」から「マインド・ユア・マナーズ」
こっちはカッコいいぞ。



パールジャムはこの前書いた映画「ビッグフィッシュ」にも
曲を提供していた。

今日はパールジャムのドサクサにまぎれてもう1曲。
毎度のクラッシュ、こっちはたまらなくカッコいいぞー。
「ライトニング・ストライクス」 ザ・クラッシュ(1980年)

London Town on the Broadway! ♪

サブカルチャー

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NHKEテレの「ニッポン戦後サブカルチャー史」

今回は70年代の「雑誌ワンダーランド」で、
ポパイや宝島が扱われていたがどうにも食い足りなかった。
大きなテーマでひとくくりにしちゃうと
教科書のように表面的になるのは仕方ないかもしれない。


それより「サブカルチャー」ってのがアメリカから来た
<社会の一部の人の(若者)文化>だとすれば
ネットの時代に新しいサブカルは存在しにくいと思う。

「日本エレキテル連合」
7月くらいから俄然テレビ露出の多くなった
このお笑いコンビのコントネタは70年代なら明らかに
サブカルチャーの中に入れられていただろう。




小梅太夫みたいな白塗りの「未亡人朱美ちゃんシリーズ」や
「田所先生シリーズ」は昭和の花園神社の香りがする。
怖い、カワイイ、面白い、つまらん・・・と評価を二分しながら
これから年末までTVに出まくるはずだ。

既に朱美ちゃんメイクとその「ダメよ~ダメダメ」
私に届くLineのスタンプにも使われるようになってる。
幼稚園や小学校でも大流行していると思われる。
今年の流行語大賞に「妖怪ウォッチ」と並んで
ノミネートされるのはもう決まりみたいなものだ。

コントを見もせずに訳のわからないまま
「ダメよ~ダメダメ!」だけが世の中に独り歩きして
すぐに飽きられてブームで終わる可能性は大きい。

お笑い芸人たちのヒナ段トークにブッキングせずに
できたら露出を控えて見世物小屋でもいいから
サブカルチャーとしての稀少価値を高めた方が
いいような気がするけど、
きっと世の中は放っておかないんだろうし
怖いのはうまけりゃ何でも食い尽くすTVの方が怖い。

これがネタの一つ「未亡人朱美ちゃん」


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