こういう状況の時だから
サンプル盤CDの断捨離でもやるかと手を付けるが
毎度のことながらなかなか廃棄の決断ができず
おまけについ聴いたりして結局揃えるだけで一日が過ぎる。
昨日はこんなとんでもないお宝CDを発見した。
発見したという言い方はおかしいか
ビクターさんから頂いたまま
2005年の発売から15年間ずっと眠っていたCDだ。
<ニッポンのロックンロール、アーリーデイズ!!>
<Jロックのパイオニアたちによるダイナマイトな熱唱を全28曲収録!>
<GS登場前夜の東京ビートルズまで・・・マスト音源を網羅した
ジャパニーズ・ロックンロール・ヒストリー!>
オムニバス「フジヤマ・ロック」
1956年~1964年の8年間、私が8才から16才までの楽曲。
基本は日本語による外国曲のカバーなのだが
弘田三枝子や伊東ゆかりなどのポップスではなく
あくまで日本人の歌う「ロックンロール」「ロカビリー」集。
ビートルズが出てきたことで一気にこういう
日本語ロックンロールは廃れていったわけだから
記録としても貴重だ。
収録曲:
1.恋人になって/雪村いづみ
2.ビー・バップ・ア・ルーラ/雪村いづみ
3.フジヤマ・ママ/雪村いづみ、東京ロカビリーボーイズ
4.火の玉ロック/雪村いづみ
5.小熊のテディ/ミッキー・カーチス、ブライト・リズム・ボーイズとクレージー・ウエスト
6.G.I.ブルース/ミッキー・カーチス
7.のっぽのサリー/ミッキー・カーチスとアイビー・ファイブ
8.悪魔のような女/ミッキー・カーチスとアイビー・ファイブ
9.アイ・ラブ・ユー・ベイビー/朝比奈愛子
10.ザッツ・ラヴ/浜村美智子、デヴィッド・テリー楽団
11.監獄ロック/浜村美智子、グラマシィ・ファイブ
12.カンサス・シティ/フランク赤木とブーツ・ブラザース
13.アイ・ニード・ユー・ラヴ・トゥナイト/フランク赤木とブーツ・ブラザース、石川良澄
14.セイ・ママ/キャンディ・ウエスト、早川茂
15.カイマナ・ヒラ・ロック/伊藤素道とリリオ・リズム・エアーズ
16.ホワッド・アイ・セイ/平尾昌章
17.ツイスティン・アット・ザ・ホップ/平尾昌章
18.可愛いツイスト/平尾昌章
19.ホウル・ロッタ・オブ・シェイキン・ゴーイン・オン/平尾昌晃
20.ペパーミント・ツイスト/平尾昌晃
21.ザ・ツイスト/平尾昌晃
22.恋の一番列車/清原タケシ
23.ツイスト・U.S.A./清原タケシ、ハニー・ナイツ
24.ツイストパーティ/清原タケシ、ハニー・ナイツ
25.真夜中のロック・パケシ、ハニー・ナイツーティ/清原タケシ
26.アカプルコのお転婆娘/清原タケシ、ハニー・ナイツ
27.抱きしめたい/東京ビートルズ
28.ツイスト・アンド・シャウト/東京ビートルズ
先月までやっていた倉本聰のTVドラマ「やすらぎの刻」で
サンタクロースみたいなヒゲだったミッキー・カーチスの
「ロカビリー3人男」時代の若い声が聴ける。
個人的には平尾昌晃と清原タケシだな。
平尾昌晃はキングレコードからデビュー、
バンバンヒットを出した後にビクターに移籍して発売した
LP「マーチャンのツイスト・タイム」からの選曲。
清原タケシは最大のヒット曲が「恋の一番列車」
私はニール・セダカのカバーのこの曲しか知らなかったので
㉓㉔㉕㉖は嬉しい。
そして最後が東京ビートルズ。
収録されたのは「抱きしめたい」と「ツイスト・アンド・シャウト」
「プリーズ・プリーズ・ミー」と「キャント・バイ・ミー・ラブ」が
ないのが寂しいが訳詞は漣健児さん。
日本語ポップスの魁だった漣さんがビートルズで苦労したのが
よくわかる。
このアルバムの中から今日聴こうした
「アカパルコのお転婆娘」清原タケシは
youtubeに見つからないので
東芝のスリーファンキーズ・バージョンにした。
当然ビクターのこのアルバムには入っていない
「アカパルコのお転婆娘」スリー・ファンキーズ(1962年)
https://www.youtube.com/watch?v=MDKpCojlSvE
同じ漣健児さんのはずなのに訳詞が違う。
こっちの方がヒットしたんじゃないかな。
ついでに言うなら
今ではアニメソングの大王のささきいさおが
まだ「和製プレスリー」だった時代に
コロムビアからこの競作に参戦している。
コミカルなこの曲のオリジナルは
フェリックス・ガルシア&ザ・ホットペッパーズ
というグループの曲らしいが私は聴いたことがない。
シンコーミュージックが契約してた楽曲から漣さんが見つけたか
或いは日本では浮いていた曲を1本買いしたかのどちらかだろう。
しかし「アカプルコ」じゃなく「アカパルコ」なんだな。
プレスリーの1963年の映画は「アカプルコ」だった。