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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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「噂のメロディ・メイカー」西寺郷太

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元ワム!担当の沼田洋一さんから久しぶりのメールが届いた。

「Wham!をテーマにした小説が扶桑社から発売になります」
「著者はアーティストでマイケル・ジャクソン研究家で
作家の西寺郷太さん、私(沼田さん)のインタビューが
証言という形でフューチャーされています」と。

発売日はマイケル・ジャクソンの命日で
ジョージ・マイケルの誕生日でもある6月25日だとも。

「噂のメロディ・メイカー」 



本が送られてきたので早速読ませてもらった。
広告文によればこういう内容だ。

***

「あの〈ラスト・クリスマス〉をゴーストライターとして作曲したという日本人がいるんです」

シンガーであり、80年代の洋楽研究家としても知られる
西寺郷太のもとに
届けられたひとつの“噂"。
果たしてこれは酒席によくある与太話か、真実か。
しかし西寺はこの“噂"を与太話として笑い飛ばせない
ひとつの“疑念"をずっと抱いていた……。


西寺は情報源を追い求め、一路岡山へ。
その後、当時のワム! 担当者の貴重な証言を得ることで、
物語は急展開する。
果たして、80年代の音楽シーンを牽引したワム! に
謎の日本人ゴーストライターは本当に関与していたのか?
現役音楽家である著者ならではの圧倒的な知識と
豊富な取材をもとに本人自ら綴った
前人未到の
ノンフィクション風小説、ここに誕生! 


***

この小説のポイントは「ノンフィクション風小説」というキーワードで、
決してそのまんまノンフィクションなのではなく「~風」がミソなのだ。

「ラスト・クリスマス」は1984年の誰も知ってる大ヒット曲。
毎年クリスマスのたびに聞かされる定番のあの曲が
日本人の作曲だったら?と考えるその発想が面白い。

奇想天外な都市伝説の真相を探って飛び回る主人公の「私」
沼田さんの証言も小説の重要な部分を占めている。
まあ、赤城山の徳川埋蔵金発掘みたいなものなんだけど
結果どうなるのか、は明日発売のこの本で確かめて頂きたい。

筆者言うところの「歌詞よりメロディ」のメロディが
文章から感じられないのは、連載小説を単行本化した際の
推敲がイマイチ足らなかったのかそれが少々残念だが
それでも80年代のポップスがふんだんに登場し
また洋楽と邦楽をつなぐ物語になっているのも嬉しい。

「ラストクリスマス」の時は私はもうEPICを離れていて
大した思い出も思い入れもない。
が、爆発前の時代のワム!については7年前の日記に書いている。




「パイレーツロックって番組があるんだけど出てくれない?」
沼田さんのメールに私はこう返事を出した。
本の発売日でもある明日の収録に早速来てくれることになった。
そして選曲リストを見たら、ワム!は「フリーダム」だった(笑)



それでも今日はこれしかないだろう。
真夏に「ラストクリスマス」



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