夏目漱石「こころ」
朝日新聞で始まっている。私が読んだのは中学生の時だったろうか。一方、今「こころ」は電子書籍では「無料本」の中に入っている。インパクトの強い「無料」である理由は、著作権の保護期間が
<創作した時点から没後50年まで>とされているため夏目漱石の著作も没後50年が過ぎた期限切れの
いわゆる<パブリック・ドメイン>だからだ。太宰治などもその中に入り、
それでいくと現在1万点以上の作品がありそれを電子図書館「青空文庫」などがインターネットで販売している。(無料で「販売」することが条件なのだそうだ)でも文庫本なんかではまだ500円くらいで発売しているはずだからユーザーとしては有難いものの、どこか納得いかないところもある。そしてさらにその一方で甘利大臣が「もう担当はやりたくない」と言ってるTPP交渉。牛だ豚だ自動車だとそればかりがクローズアップされている中には著作権を含む知的財産権についての交渉も入っている。小説だけでなく音楽もその影響を受ける。オンラインの海賊版対策や非申告罪化とかあるが
著作権の保護期間でいうと死後「50年」が「70年」になるかどうか、世界中の多くの国が「70年」なのでそこに合わせようというもの。映画は日本でも既に「公表後70年」となっているので流れとしては小説も音楽もグローバル・スタンダードになるのだろう。ただな~、
小説も音楽も権利が守られるのは正しいけど守られたまま誰にも見向きもされない状態も悲しい。活字や音楽に接する機会は広げたいから
「無料」はないとしても、<定額読み放題>ってのはどうだろう。
とか言いながら
「こころ」を自分のkindleに無料ダウンロードした私だった。
中学以来久しぶりに読んでみるとするか。
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夏目漱石「こころ」
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