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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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移籍アーティストが来るのは嬉しいか?

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ギルバート・オサリバン(76才)が去年来日していたと知った。

今年も10月に来るという。

 

http://gilbertosullivantourjapan.com/

 

ギルバート・オサリバンは「アローン・アゲイン」「クレア」の大ヒットで知られる。

特に「アローン・アゲイン」はアメリカではビルボードで6週連続1位、

72年のビルボード年間シングル・チャートでは1位を記録した。

 

 

この頃私はラジオ担当の宣伝マンをやっていたから

キングさんのこれとカーペンターズの強さを知っている。

とにかく強くて邪魔な存在だった。

 

実は私は1枚ギルバート・オサリバンを担当したことがある。

アルバム「プライベート・タイムズ(原題:Off Centre)」(1980年)で

解説は鈴木道子さん、訳詞は山本さゆりさん

 

 

ここから「そよ風にキッス(原題:What's In A Kiss)」

というシングル・ヒットが生まれている。

 

 

結局この1枚だけだったがこういうアーティストの

レーベルの移籍は洋楽の常で、大リーグのFA宣言みたいによくあることだ。

移籍で最も驚いたのはピンクフロイドが東芝さんからソニーに来たこと。

「狂気」の次にいきなり移ってきた。ヘッケルさんもビックリだ。

もう一人ジェフ・ベックもそう。こっちは裕二さんもビックリだ。

私関係ではステッペン・ウルフスパークスなどが移籍してきているがどれも

売り上げ数字はイマイチだった。

特にステッペンウルフはジャケットからも期待して邦題も帯の書体

凝っただけに音は残念だった。ギターがガギーンっと来て欲しかった。

 

 

 

逆もあって、ベイ・シティ・ローラーズ

ソニーの片桐さんから「サタデイ・ナイト」の途中で

東芝のぱくちゃんに移った(アリスタがCBSからEMIに移ったということ)

 

 

 

私で言えばアル・スチュワートが(抜かれ)

1976年にRCAに移って「イヤー・オブ・ザ・キャット」の大ヒットを出す。

 

 

「ロックス」までを担当した初期のエアロスミス

今じゃ全カタログがユニバーサルだ。洋楽は本国での移籍が盛んなので

こういうことがよく起きて飲みの話題になったものだ。

 

今日聴くのはギルバート・オサリバンでなく

(持っていかれた感)のあったアル・スチュワートで

アラン・パーソンズがプロデュースのアルバム

「追憶の館(原題:Modern Times」(1975年)から

「暗く荒れた海に(The Dark and the Rolling Sea)」

名曲だと思う。

 

https://www.youtube.com/watch?v=yGuZQiVukkE

 

アーティストの移籍は大物にしても決して嬉しいわけではなくて

(中にはそのアーティストを担当したくて業界に入って来る人もいたが)

やっぱり担当という仕事はまっさらな新人のデビューからコツコツと

アーティスト・ディベロップメントしていくところに喜びがあるものだ。


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