高齢者向けのちょっと変わったイベントがネットで話題になった。
横浜市の「老人福祉センター横浜市戸塚柏桜荘」では
施設を利用する高齢者向けに手芸教室やカラオケなどの他に
元々カラオケに使っていた大広間をメンテして
ジャズなどの音楽鑑賞イベントを開催してきた。
ここの所長が「もっと尖ったイベントを」と思いついたのが
7月の土日ツーデイズのエルヴィス・プレスリー鑑賞会だったという。
これが好評だったため8月はレッド・ツェッペリンにしたところ、
2日間とも60代ばかり満員の40人がこの老人福祉センターに集まった。
9月は先日終わった矢沢永吉、これも満員。
10月はディープ・パープルをやる。
この80分間の「レコードコンサート」は
横浜在住の60歳以上の人ならば誰でも事前に申し込める。
ツェッペリン、パープルが老人福祉センターに人を集めるということだ。
思うのだが60代はこれなのだ。
BSでは毎日昭和歌謡の番組が多く組まれているが
あれは私ら団塊の世代よりも上か
よっぽど歌謡曲、フォーク、アイドルが好きな高齢者がターゲットだ。
60才代にはこういう選曲の音楽を欲している層もいる。
誰でもどこでも簡単に音楽を楽しめる時代に
「レコードコンサート」に足を運ぶ理由は
同じ音楽好きと同じ空気を吸って盛り上がりたいからだと思われる。
語り始めたら終わらないと思う。ある種のコミュニティだ。
私の友人の「加橋章とパラダイスキング」もコロナを脱して
都内の福祉センターで往年のポップスを中心にライブを再開した。
少なくとも60才代、70才代の多くは演歌、歌謡曲ではなさそうだ。