レナード・コーエンのドキュメンタリー映画
「Hallelujah: Leonard Cohen, A Journey, A Song」が
7月1日にアメリカで公開になる。
レナード・コーエンはカナダの詩人で歌手で
2016年に82歳で亡くなっている。
イギリスのロックと、一部の演歌と青春歌謡とグループサウンズが好きで
アメリカの髭をはやしたロックバンドが苦手な私の中でも
このレナード・コーエンは特別な存在で、
これは彼が亡くなった2016年の時のブログ「哀しみのダンス」
https://ameblo.jp/nihonyogaku/
彼の何が好きかって、ブログに書いたように、
放蕩・奔放・退廃・破滅・背徳・猟色、、
若い時にありとあらゆることをやってきた詩人で
シンガーソングライターのレナード・コーエンは
年を取るにつれてどんどんカッコよくなっていって
70才過ぎてからのツアーは70万人も動員して
82才でアルバムを出し”I'm ready to die”と言って死んじゃった。
加えるに、
頭脳明晰を体現しているようなビジュアルと地の底からの声。
こんな声の歌手他にいない。
若い時の女性関係はジャニス・ジョプリンやジョニ・ミッチェルなんかが有名だ。
代表曲は今回の映画のタイトルにもなっている「ハレルヤ」(1984年)
この曲はジェフ・バックリーのカバーが一番有名かも知れないが
ボブ・ディランやボノ、ボンジョヴィ初め、日本人も多くカバーしている。
今回のドキュメンタリー映画が日本で公開されるのかどうか。
ドキュメンタリーだから地味な映画かもしれない。
そんな「Hallelujah: Leonard Cohen, A Journey, A Song」の予告編
https://www.youtube.com/watch?
ところでレナード・コーエンのドキュメンタリー映画は
私が知る限り今回が2作目じゃないかと思う。
2019年に「マリアンヌ&レナード愛の言葉」という映画があった。
このドキュメンタリーは良かった。
コーエンに大きな影響を与えた女性マリアンヌ・イーレンとの
愛の生活に焦点を当てたドキュメンタリーだった。
60年代に2人が暮らしたギリシャ・
2人の特別な人生にはそれぞれ色々あったのだが長い人生を賭けての愛の記録。
そのマリアンヌ・イーレンとの関係によるインスピレーションで
名曲「スザンヌ」「電線の鳥」「ソー・ロング・マリアンヌ」などが生まれた。
こっちの映画は Netflixの映画で今でも観られる。
「マリアンヌ&レナード愛の言葉」予告編
https://www.youtube.com/watch?
今日はまず「ハレルヤ」を聴いてみたい。
2008年ロンドンのO2アリーナでのライブから。
観客2万人、この時レナード・コーエン74才。
https://www.youtube.com/watch?
もう1曲「ソー・ロング・マリアンヌ」
https://www.youtube.com/watch?
この「ソー・ロング・マリアンヌ」には秘話がある。
前作の映画の最後のシーンにあるように、
レナード・コーエンは別れても長年友人関係にあったマリアンヌに
死期が迫っていることを知って彼女に手紙を書いた。
愛しのマリアンヌ、
僕もすぐに行くから。
僕の体ももう音を上げている。
僕は手が届くくらい君の近くにいるよ。
君の愛と美しさを忘れない。
言わなくても君はわかっているね。
よい旅を、古い友よ。
あちらで会おう。
変わらぬ愛と感謝を、、、君のレナード。
手紙はまだマリアンヌが息を引き取る前に届き
彼女は手をあげて「とても美しい」と応えた。
そしてマリアンヌの死の3ヶ月後に
コーエンも手紙の通り後を追うように亡くなっている。
果たして今度のドキュメンタリー映画は前作を超えるか?