今日から4月。
いきなり質問。
次のフーテンの寅さんのセリフを読んで下さい。
「さくらよー、4月の桜はきれいだなー」
ここでのポイントは「4月」のアクセント。
「4月」は渋谷、ツバメ、まぐろと同じアクセントの位置が正しく
恵比寿、カラス、レモンのように頭にアクセントを持ってくるのは間違い。
なので質問の「4月」は「桜」と同じが正しく「さくら」は間違い。
ところが昨今、頭アクセントで言う人が増えている。
今日も朝からテレビの天気予報などでの間違いが気になって仕方ない。
また、4月と同じなのが2月なのだが2月の方が多いかもしれない。
「2月」は「みぞれ」と同じだ。
結局、1年12ヶ月のうち、頭にアクセントが来るのは
「3月」「5月」「9月」の3ヶ月だけなので「ゴー、サンキュー」と覚えればいい。
これは私は20才の頃に頭に叩き込んだ。
アクセント辞典で群馬弁を直していた頃だった。
さすがにNHKのアナウンサーが正しく使えているのは研修のせいだろう。
そしたら「NHK放送文化研究所」なるところのホームページに
しっかりこんな記述があった。
「~月」のアクセントには、2種類のものがあります。
「尾高型<おだかがた>」と「頭高型<あたまだかがた>」です。
頭高型は、
[イチカ゜ツ\、ニカ゜ツ\、サ\ンカ゜ツ、シカ゜ツ\、ゴ\
ロクカ゜ツ\、シチカ゜ツ\、ハチカ゜ツ\、ク\カ゜
ジューイチカ゜ツ\、ジューニカ゜ツ\]
これを尾高型と頭高型に分けてみると、次のようになります。
尾高型:1、2、4、6、7、8、10、11、12月
頭高型:3、5、9月
ところが、本来尾高型の2月と4月を、
頭高型で[ニ\カ゜ツ][
間違えないように「
[ニカ゜ツ\]を[ニ\カ゜ツ]
しかしこれは「
『NHK日本語発音アクセント新辞典』(巻末p.82以降)
「~月」「~年」
(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)
https://www.nhk.or.jp/bunken/
日本語が時代とともに変わっていくのを理解しているようでいて
毎年2月と4月にはテレビに向かって「違う!」と訂正を入れている私は
やっぱり年齢による保守傾向のせいかもしれない。
桜で「4月」が始まった。
「4月になれば彼女は」サイモン&ガーファンクル