大阪在住の音楽評論家、 上柴とおるさんは
ジャンルと時代を超えてデータもエピソードもとにかく詳しい。
最初にお会いしたのがいつどこで何を目的だったかは覚えていない
まだ「レコード新聞」にいらした頃だったと思う。
しばらくと言うより、もう何十年もお会いしていない。
それでも私のこのブログは覗いて頂いているようで
私の記憶違いや訂正や情報の補足などしてもらえるのが有り難い。
その上柴さんが先日、芽瑠璃堂の「ポップス再前線」に
『‘終活’アルバムを出して引退するジャニス・イアン
:日本独自の大成功のカギは群馬県!?』
のタイトルでエッセーを書いてくれている。
https://merurido.jp/magazine.
カギの『群馬県』の意味は、TBSドラマ「グッドバイ・ママ」
「岸辺のアルバム」のプロデューサーだった堀川とんこうさんと、
ジャニス・イアンの担当だった私が同じ群馬県出身というだけのこ
その一点を切り口にしつつ、
アーティストと音楽とその商品に関する丁寧な記述と紹介がさすが
以下のこんな記述も私にとっては(へぇ~)だった。
ところでジャニスの‘終活’アルバム
「The Light At The End Of The Line」のタイトルって
アルバート・ハモンドのアルバム「Somewhere In America」
(1982年/日本では邦題「アメリカの何処かで」で
1983年に発売)の11曲目に収録されている
邦題「孤独の輝き」と同名なんですが
(作者はアルバート・ハモンド&ウィル・ジェニングス)
ジャニスの新作アルバムのクレジットには
All songs by Janis Ianとあるので異曲かと(未聴)。
私はタイトルからてっきりカバー曲かと思ってた。
そりゃそうだな。
考えてみればジャニスはシンガー・ソングライターだもの。
ジャニス・イアンの最後となるアルバムで来週発売になる
「Light At The End Of The Line」から「Resist」を聴いてみたい。
この歌は2018年にイギリスのケンブリッジのフェスで歌ったの
男性優位の社会を糾弾し、女性に向けてこう歌う。
You raise up your fist and you learn to resist ♪
なんと力強い歌声と主張であることか。
ジャニス・イアン70才。
私の付けたやわなキャッチフレーズ「哀しい愛の妖精」
強い「闘士ジャニス」がいる。
「ソサエティーズ・チャイルド」で始まったジャニスが、
最後にこの「Resist」でしっかり自分のメッセージを伝えてから
自らのキャリアの幕を下ろそうとしている、そんな気がする。
この曲はジャニスの代表曲の一つになるだろう。
https://www.youtube.com/watch?
引退前最後のツアーは今のところ
2月24日のニューメキシコ州サンタフェから
11月16日のペンシルバニア州ステートカレッジまで
50回以上のコンサートが予定されており、
ゲストにはリヴィングストン・テイラーの名前もある。