トム・モレロという闘士のようなギタリストがいる。
56才なので決して若手とは言えないが
もしかしたらエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、
ジミー・ペイジなど私らの聴き慣れているギタリストより
熱狂の度合いとしては深く熱い信奉者がいるかもしれない。
ラップとヘヴィメタルを融合させたミクスチャー・バンド
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバー。
過激な政治的メッセージの強い歌詞が特徴で
放送禁止になったり要注意著作物扱いされたりしつつも
グラミー賞を2度受賞。日本には4回来日。
1992年から2000年の間に4枚のアルバムをEPICに残し
復活し、現在に至る。
今年予定されていた復活ツアーはコロナで来年に延期された。
さて、そのトム・モレロ、
父は元ケニアの過激派組織マウマウ団のメンバーで後のケニア国連代表、
母は社会運動家という、政治環境ゴリゴリ筋金入りの家庭に育ち
ハーバード大学政治学部卒業。1991年にレイジを結成した。
どんな音楽なのかを1999年のマイケル・ムーア監督による
レイジのミュージックビデオで見てみよう。
ニューヨークの証券取引所の正面でゲリラ的に撮影されたもので、
この後、監督したマイケル・ムーアは当然ながら逮捕された。
「Sleep Now in the Fire」(1999年)
https://www.youtube.com/watch?
もう1曲、同じアルバム「バトル・オブ・ロサンゼルス」から。
イントロのギターのリフからしてカッコいいんだわ!
これも聴いて、聴いて!!
「Guerrilla Radio」(1999年)
https://www.youtube.com/watch?v=Rm1nCYOZB-s
こういう写真もいかにもトム・モレロらしい。
で、トム・モレロはソロの活動も多い。
6~7年前のブルース・スプリングスティーンのツアーに参加したし、
一番最近だと彼の「アイドル」だったというジョー・ストラマーの
誕生日イベントのライブ配信にもコメントしている。
また、ザ・ストラッツが10月16日に発売するニューアルバム
「Strange Days」に参加しているとのニュースを見た。
これはこれで好きなバンドなので別の意味で期待したい。
そんなトム・モレロ、大坂なおみの7枚のマスクで日本でも
大きく扱われた「Black Lives Matter」の動きの中、
イマジン・ドラゴンズのダン・レイノルズとのコラボにより
「Stand Up」を発表した。
ここから上がる収益はすべて寄付するという。
https://news.yahoo.co.jp/
「Stand Up」(2020年)
強い主張、優れた映像。でもJAPANは出て来ない。
https://www.youtube.com/watch?
・・・ある人と重なるんだよなあ。