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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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ビートルズのオープニングを務めた伝説のバンド「ザ・リメインズ」の物語

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「変な番組」と言っては失礼だが

そうとしか言えない「真面目な音楽番組」がテレビ埼玉にある。

 

「Ultimate Record”Yushu's Collection 60's-70's”」

(金)26時~26時05分

再放送(日)17時55分~18時

 

 

ただLPが回っているところを映しながら

そこに解説コメントが文字で入るだけの4分間の週一の番組。

レコードコレクターのYushuという人が

1万枚以上のLPのコレクションから毎週選んでいる

あまりにも渋いラインナップに私はついて行けていない。

たとえば

8月8日 The Smoke「It's Smoke Time」(1967年)

8月1日 Bango「Bango」(1970年)

7月25日  The Savage Resurrection「The Savage Resurrection」(1968年)

 

ところが昨夜というか今朝紹介されていたのが

「The Remains」というバンドの同名のアルバム(1966年)で

レーベルがEPICレコードだったからそれについて書いてみたい。

 

 

わずか2年間に数奇な運命を辿ったこのザ・リメインズは

もしかすると歴史を動かしていたかもしれないと言われている。

 

1964年ボストン大学の4人の学生が結成

1965年になるとローカルヒットを連発、ライブに行列ができるほどになり

その年のクリスマスにはエド・サリバン・ショーに出演。

 

「Let Me Through」

https://www.youtube.com/watch?v=rtgSGS_zse0   

 

さらに1966年夏にはなんとビートルズ最後のUSツアー14都市の

オープニングアクトを務めた。

恐らくこの辺の仕掛けを済ませたのはEPICで、

もうあとはデビューを待つだけ、スター・バンドへの道は見えた!

というその時に、バンドはビートルズとのツアー終了の翌日に解散。

デビューLPは解散後に発売になってしまったから、EPICは何もしなかった。

そりゃ、そうだわなー。腹立っただろうなー。

そして売れないまますべて終わった・・。  

 

でも地元ボストンでは伝説になるくらいの人気だったらしいから

エアロスミスのメンバーも幼い頃にライブを見てるに違いない。

この、まるでマンガか映画みたいなバンドの話が

2008年にドキュメンタリー映画「America's Lost Band」として製作され

翌年の「ハリウッド・イーストフィルム・フェスティバル」で

「ゴールドコースト・アワード」を獲ったのだそうだ。

 

http://www.theremains.com/documentary    

その映画の予告編

https://www.youtube.com/watch?v=L07f7kBPQvs 

 

バンドは一時復活しツアーなどもしたし

今では再発もされているのでサブスクやCDなどで聴くことができる。

それでもやはり「歴史に消えたバンド」だ。

その中からこれ、54年前とは思えない相当いいんじゃない?

 

「Why Do I Cry」The Remains(1966年)

 

https://www.youtube.com/watch?v=Ds-0ATNYw3o  

 

だけど、

Remainって「遺跡」だし

EPICってスラングで「素晴らしい」「最高」もあるけど

本来は「叙事詩」のことだからこの組み合わせは何か

歴史の皮肉みたいで面白いな。

 

ザ・リメインズに興味を持たれた方には

1997年のこういうインタビューもあります。

http://members.tripod.com/earcandy_mag/blaremai.htm


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