アイルランドのジョン・カーニー監督作品は
「ONCE ダブリンの街角で」(2007年)
「はじまりのうた」(2013年)
「シング・ストリート」(2015年)と
音楽を扱っていてしかもハズレがないので好きな映画監督だ。
そのジョン・カーニーが総監督として
アマゾンで連続オリジナルドラマを作った。
「モダン・ラブ~今日もNYの街角で~」(2019年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07YVKRXRG
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=sAByLlQUsaA
舞台はニューヨーク、独立した一話完結の全8話からなる。
ニューヨーク・タイムズの「Modern Love」というエッセーを基に作られた
「愛」のお話で登場人物が多種多様だからありがちなストーリーにはならず
友情だったり家族だったり老夫婦だったりジェンダーだったりする。
ジョン・カーニーお得意の音楽がテーマの話ではないし
私も昨日まだ3話までしか観ていないので結論には早いが
ヒューマンタッチなほのぼのとした彼の世界であることは確かだ。
こんな内容
第1話「私の特別なドアマン」
一人暮らしの女性と彼女が住む高級アパートのドアマンとの交流。
父親がわりのようなじいちゃんは彼女のボーイフレンドの評価をする。
ある日彼女の身に思わぬことが起こる。
第2話「恋のキューピットは世話好き記者」
恋愛サイトを運営するIT業界の風雲児がインタビューを受けている。
「オフレコで最後に一つ。今まで本当に恋をしたことある?」の質問に
つい忘れられない失恋の思い出を話し始めてしまい。
第3話「ありのままの私を受け入れて」
スーパーで意気投合して初めて迎えたデートの日、彼女は別人のようだった。
二度目のデートも居留守を使ってしまった彼女はある心の病を抱えていた。
この後も「夫婦という名のラリーゲーム」「デートの幕あいは病院で」
「パパみたいな人とデート」「僕らが見つけた家族のカタチ」
「人生の最終ラップは、より甘く」と続く。
キャストも「スラムドッグ・ミリオネア」や「ライオン~25年目のただいま」の
デーヴ・パテールや、アン・アサウェイ、エド・シーランなど
有名どころが出てはいるのも話題だが、
やっぱり総監督という名誉職的な立場ではあっても
ジョン・カーニーの作品という味わいがある。今日全部観ようと思う。
そんなジョン・カーニーと扱うテーマは似ていても
まったく違うアプローチをする監督にデイミアン・チャゼルがいる。
「セッション」(2014年)、「ラ・ラ・ランド」(2016年)、
「ファースト・マン」(2018年)とアカデミー賞の常連で、
作品が華やかでエンタテインメントだから
こっちの方が映画業界では評価は高いかもしれない。
でも私はジョン・カーニー派だ。
この2人を並べる意味もないとは思うんだけど
2人の作品の味わいを朝食に例えると
ジョン・カーニーはアパートでシリアル、
デイミアン・チャゼルはホテルで卵にベーコンってイメージ。
で、さらに無理矢理ここに今やってる日本のTVドラマを加えると
ティファニーならぬ神戸北野ホテルで朝食って感じだ。
あれはもう次から録画するのをやめた。