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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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映画配給会社のTさんのこと

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いいニュースの少ない中でこれはいいニュース。

 

映画「白い暴動」が動画配信されている

 

 

今月4月3日に公開された同映画は

コロナウイルスによる映画館の休館で上映休止に追い込まれた。

この事態に配給会社は複数の動画配信サービスで

レンタルすることを急遽決定し、開始した。

期間は4月17日から5月15日まで。

 

 

公開したばかりの映画が休止になり

その映画館の再開を待つ間にネットで配信されるなんて

前代未聞じゃないだろうか。

前評判が高かっただけにこの処置はユーザーに大好評だ。

facebook

https://www.facebook.com/shioribodo4.3 

ツイッター

https://twitter.com/hashtag/%E7%99%BD%E3%81%84%E6%9A%B4%E5%8B%95 

 

配信に至った理由は、監督のルビカ・シャーの

「混沌とした世の中でこそ自身で考え、

声を上げることの大切さを知ってもらいたい。

たとえ自分1人だったとしても、声を上げることで

仲間を見つけることができる。ともに行動し乗り越えられるから」

という言葉を受けて、がオフィシャルなものだ。

 

が、私はこの「いいニュース」の影の立役者の一人に

「Tさん」という宣伝担当の女性の存在があったからと勝手に睨んでいる。

 

試写会で一度会って、後はメールのやりとりだけなので

実はTさんが会社の中でどんな立場なのか私は知らない。

しかし、Tさんがコツコツと仕掛けてきたプロモーションが

この映画の静かなムーブメントの導火線になったことに間違いはない。

アカデミーやゴールデン・グローブでもないこの映画のために

こんな素晴らしい年表を発注でなく自分で作ってしまうくらいだ。

 

 

でももしかすると、

私の3分の1くらいの年齢のTさんはこの映画を観るまでは

1978年の「ロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)」も

「ナショナル・フロント(NF)」も「アンチ・ナチ・リーグ(ANL)」も

「10万人のデモ行進」も「ヴィクトリア・パークでのフリーコンサート」も

下手するとザ・クラッシュすら知らなかったかもしれない。 

(違っていたら申し訳ない)

それが映画を観て「この映画はやらなきゃ」と決心したはずだ。

 

音楽業界でも映画業界でもマーケティングという名の

ビジネス宣伝マンが多くなっている中で

この人は「コツコツ」を続けることのできる情熱を持った

それこそまるで1978年に多くいたような古いタイプの宣伝マンだ。

この映画に賭ける「熱さ」がガンガン伝わってきていたから

公開数日で上映をSTOPせざるを得ない状況になった時

メールには「悔しい」という言葉が使われていた。

「残念」とか「悲しい」ではなくて「悔しい」は、やった人間の言葉だ。

それからしばらくして「配信開始」のニュース。

実名は迷惑がかかるかもだからやめておくけど

「Tさん」の情熱が会社まで動かしたと私は思いたい。

というか、そう思わせて欲しい。

 

ロンドンで人種差別反対の10万人デモ行進が行われたのは

1978年4月30日、

もうすぐその42年目の記念日となる。

42年経ってもあまり世界情勢は変わっていない気がする。

その時のデモの映像が残っている。

https://www.youtube.com/watch?v=tvmUVE05XRQ 

 

それとこれがヴィクトリア・パークでのクラッシュのライブ

「ロンドンは燃えている」「白い暴動」

 

https://www.youtube.com/watch?v=UqJziLpnkEU 

 

一つだけ、日本の元クラッシュ担当者として言わせてもらうなら

決められたルールはあるだろうが動画のレンタル代がちょ~っと高いか。


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